エレベーターは、一回上にぐぐっと上がって、下に少し下がって止まりますよね。
あれが子どもの頃は気持ち悪かった。なんで一度にピタッと止まらないのだろうと
毎回憤っていた。乗り物酔いしやすい性質の子どもだったのだ。
一方、エスカレーターは、あのキャタピラー部分というか、階段と階段の間に足を
挟まれたら、ミンチになってしまうのだと思っていて、怖くて乗れなかった。
意識すればするほど、足がすっとでないもんですよね。
というわけで、気持ち悪さは我慢してエレベーターを選ぶ私だった。
いまは全然そんなことはなくなりましたが、たぶん、エレベーターの質が向上したんじゃ
ないのかなあ。やっぱり、今もぴた、と一回で止めるんじゃなくて余分に上にあがってから下に下がっている
ように感じる。あれはハンドルの遊びみたいなものなんでしょうか。
ところで、なんでエレベーターやエスカレーターに乗っていたかといえば、幼馴染の友達が、
週に一度街のオルガン教室でエレクトーンを習うようになって、一年位、付き合って街中まで
行っていたから。よく考えたらよくそんなお小遣いあったなあ。
彼女がエレクトーンを習っている1時間くらい、その近くのデパートを歩いて時間を潰していました。
マネキンのかつらを、あっちこっちと付け替えるといういたずらはよくやったな。かつらを前後逆に
するというのもやった。よく見つかって叱られなかったものだと思う。
そのうち、毎週彼女につきあって街までいくのも面倒になって、デパートで暇をつぶすなんてことも
なくなってしまったんですが。子どもって、大人が考えているより、「つきあい」で動いている気がする。