「ひきな」または「おひきな」と言われる、大根と人参の千切りを煮たものは、
岩手では一般的みたいですねー。
『お雑煮100選』に書いてあったのですが、これは、ほんとうにおもしろい本なので、
みなさまも、ぜひご一読あれ~。
同じ岩手でも、遠野の方には、お雑煮のもちを胡桃だれにつけて食べるそうですが、
奈良県のきな粉雑煮に、相通じるものがありますよね。
さて。
お雑煮の準備ですが。
まず、鶏ガラスープを作ります。これはどうやら、当時中華料理屋につとめていた母の
オリジナルだったみたいですが。鳥ガラ2、3本を買ってきて、青ネギ、人参の皮、などをいれて
ぐつぐつと。黄色い澄んだスープをガーゼで漉して、保存、なんてやったことはないですね(笑)。
いっつも、黄色いアルマイトの大きな鍋に、鶏ガラが入ったままのスープがあって、
そのスープをなんにでも入れていたぞ。カレーライスにも、ひっつみ(水団)にも、
ありとあらゆる家庭料理が、鶏ガラスープベース。
そして、「ひきな」づくりですよ。これはけっこう大仕事だ。
今だったら、2Lとサイズ表示される大根を3、4本千切りにします。
疲れるというより、手が冷たくなってつらい…
人参は、彩りなので、まあ、5、6本くらいかな。私は人参がすきなので、
あればあるだけ千切りだ。
大鍋で2つくらいにはなるんだ、これが。
私は単純作業にはまりやすいタイプなので、
そこを見込まれて、いつも刻み役。
「お姉ちゃんは何をやらせても早いし上手だねえ」とか
言われてその気になって。
褒めて伸ばす、は、5歳までにしてくれ母よ。
以上、お雑煮の準備でした。