昔は雪が多かったから、スキー場にいったことなどないけれど、
その辺で、スキーをやってました。
スキーの板と、ストック。スキーの板の裏に、専用の銀色のロウを縫って。
スキー靴じゃなくて、ふつーの長靴にスキーを履くわけです。
家の前に、傾斜10度くらいの坂道があって、近所の子供たちはそこでスキーをやってました。
車もいまほど多くない、平和な時代でしたねー。
スキーは楽しいけど、なにしろ、けっこう転んだりして痛い…。
私が好きだったのは、橇ですよ。
家に、ものすごく時代がかった木製の橇があって、
そうですね、子どもなら4、5人は乗れたんじゃないか。
たぶん、母の子供のころのやつだと思う。
物置から発見した時は、嬉しかったなー。
まるで、『やかまし村の春・夏・秋・冬』の挿絵みたいな、がっしりした橇なんですもん。
…たしかに、上から下へ滑走(?)するときは最高でしたが。
坂って、降りたら登らなきゃならないんですよね当然。
あまりの重さに閉口して、この立派な橇はまた仕舞われたのでした。
まあ、一番手軽で楽しいのは、
ビニール製の肥料袋一人乗り、でしたけどね!