高校三年生の冬休みは、ちょっと変わっていました。
いちおう、受験生ですから、家で勉強しなきゃならーん。
予備校とか塾とか、今ほどでもなかったですし、まあ大半の
生徒は自宅学習だったと思います。
ところが、学校で勉強したいものは教室をあけておくから
勉強するがいい、というお達しがありまして。
夏休みはそんなお達しなどなかったんですけど…ああ、
夏は補習があったからかな。
というわけで、自分で決めた時間割にしたがって、
冬休みの教室で勉強することに…いま気づきましたが、では、
暖房を入れていたのでしょうか。すげえなあ。
広い教室に自分ひとり(一度だけ、男の子が一人勉強していた。あ、と思って、
私は帰った)。時々、自分がやっていることは無意味なんじゃないか、とか、
努力の方向を間違っているじゃないか、と、やけに内省的になってしまう、
そんな冬休みの教室なのでした。