『魔女の宅急便その5 魔法のとまり木』 角野栄子作 佐竹美保画 (福音館書店)
そうなんですよー。あのキキちゃんがこんなすてきなレディーに成長していたんです。
アニメのキキは成長しませんが、こちら側では、恋をしたり、後輩の魔女に手を焼いたり、
お母さんに薬草のことを教わったり、けっこう忙しくしていたんですよ。
最後の数行で、キキはトンボさんと結婚し、黒猫のジジも結婚し、
物語は、おそらくキキの娘へと受け継がれていくことを暗示して
とりあえずは、幕をおろします。
番号のふっていない、『魔女の宅急便』に戻れば、そこにはまだ稚い、一生懸命で、意地っ張りの
キキがいるのが、不思議な感じです。佐竹美保さんのイラストのキキは、アニメのキキとも違う、
女の子らしい雰囲気で、すてきです。