最近まとめて読んだ、益田ミリさんの本。
淡々と語っているようで、ありふれていないという、その絶妙さ。
さて。
益田ミリさんは、子どもの頃ずっと銭湯へ通っていたそうです。
そのことは、いいことばかりじゃなかった、と、語っています。
思春期の頃や、雨や雪の日はやっぱりツライ。
とはいえ、お母さんと妹さんの3人で、お風呂の帰り道、
なにかを飲む楽しさ。自動販売機を前に、何にするかを選ぶ、
そのちょっとした楽しみ。
女湯で見たさまざまな人間模様。といっても、ドロドロしたものではなく、
お風呂に通う者同士の連帯や、大人の女の人の会話や背中の流しあいなど、
ふと、銭湯っていいなーと思わされるような、そんな話柄なのです。
一章ごとに挿入されている見開きのマンガも、どこか
ほっとする。
最後の章は「女湯のお婆さん」。
やっぱり益田ミリさんのまなざしはいいとこ突いてるな、
と、またもや感心してしまうのでした。
みなさまは銭湯の思い出って、ありますか?
私は実家の立て直しの時に、1週間ほど通ったことが
あったのを、この本を読んで思い出しましたよー。