お好みクリスマス 5 グロースターの仕立て屋(承前) | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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上着のえりや そでのふちには、ばらとパンジーの花が
ししゅうされ、チョッキは けしと やぐるま草で
かざられていた。

なにもかも きちんと仕たてあげられ、ただべにいろの
ボタン・ホール ひとつだけが、かがられずに のこっていた。

そして、そのボタン・ホールのあるべきところに、
小さなかみが とめられて、とても とても小さな文字で、

「あな糸がたりぬ」

と かいてあった。


そう。貧しい、けれども、ネズミたちのために、
小さな切れ端やレースをとっておいたりする、
やさしい仕立て屋さんを援けてくれたのは、

ネズミたちでした。


クリスマスのものがたりは、ハッピーエンドが好きです。