「グッド・バイ」の続篇に関心をもっていただいた、
伊集院薫さん。ありがとうございます。
大食い王決定戦で、
山本さんに勝つことと同じくらいの、
不可能事に近いのですが、
やったるでぇー(って、どっちをだ)。
さて。
名作の書かれざる続篇、または、書かれた続篇というのが、
昔から気になるほうでして。
お札でもおなじみ、夏目漱石の未完成の『明暗』。
こちらは、水村美苗さんが『続 明暗』(新潮文庫)を
ものされています。
高校時代、ひどく愛読していた倉橋由美子の
『城の中の城』に、名作の続篇がもっと書かれたらね、
というような登場人物の会話がありまして、
中でも、漱石の『明暗』について、誰か書かないだろうか、
みたいな感じでして。
その約十年後に発表された、『続 明暗』。
水村美苗さんは、続篇というより、これは、下敷きにしているのですが、
エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を下敷きにした、
『本格小説』もよかったです。
純文学のくくりになるんでしょうか。
でも、本気で言っているのですが、
昼のメロドラマでやったら、すごいことになりそうなんですが。
人気沸騰だろうなあ。ぜひ見たいなあ。
一気に読ませる力があって、引きずり込まれるの。
『嵐が丘』は、非常に続きを書いてみたくなる作品なのか、
『嵐が丘にかえる』アンナ・レストレンジ著・倉橋由美子訳。
高校時代に読みましたが、倉橋由美子さん自身があとがきで
語っているように、続篇のもつ、宿命は克服できていない感じです。
でも、それでも、巨峰に挑みたいという気持ちは、
痛いほどわかります!!
ええ。
やるなら、巨峰だ。デラウェアも美味しいけどね、
って、巨峰って、葡萄じゃありませんよ。
ミスター、マウンテン・ブック。