そういえば、今日、三宅智子さんが盛岡にいらっしゃるんでした。
明日の宮古市でのイベントのための、前泊なんですが、
逢うのが楽しみです。って、あと少しだ。
さて、三宅さんといえば岡山出身ですね。
岡山といえば、吉行淳之介、内田百閒、横溝正史、岩井志麻子、あさのあつこ
…とりあえず、このくらいで。けっこう好きな作家が多い気がします。
昨日片付けをしていたら、出てきました。
『懐かしい人たち』 吉行淳之介 (ちくま文庫)。
懐かしい人、って、吉行淳之介さんもあちらへお出でになりましたね。
ダンディで瀟洒な吉行さんと、菅たんの共通点があったぞう。
それは、
「「友人たちが私につけた綽名に「ないないないアッタの先生」
というのがある。
すぐに物品が行方不明になり、「ないないこの家は
物がなくなる」と怒鳴っているうちに、出てくる。」
ええ。
私も「ないないないアッタの先生」ですよ。
このエッセイの中に、内田百閒のエピソードも出てくるのですが、
岡山名物(今でもありますか?)の大手饅頭の話がグー。
「……大手饅頭を届けて、玄関先で帰ってきた。
あとで聞くと、百閒先生は並んでいる饅頭に、
「気をつけっ、休め」
と、号令をかけて、その一つをパクリと食べたという。」
百閒先生の随筆も好きで、ずいぶん買い集めたんですが、
旺文社文庫がある日予告もなく、忽然、という感じで、
なくなってから、集める気が失せてしまって。
でも、この「気をつけっ、休め」のエピソードは、
すごく印象に残ってます。大手饅頭って、整列するんですかね。
映画「まあだかい」では、このエピソードあったんでしょうか。
私が監督なら、ぜひ入れたいエピソードなんですが。