jamais vu 72 | 沼から出られない

沼から出られない

元トンペン、現在RIIZEウンソクペン。
柴犬りゅー♂飼育中。

心の中にずっと桜の雨を降らせながら。
季節は巡る。夏が来た。
スンホが何気なく友達と会話してる内容から。
どうやら、彼女と別れたらしいことが分かった。
そのわりに遅く帰ってくる。

男同士、遊んでいるんだろう。俺もそうだった。
彼女がいない者同士、つるんではゲームしたりご飯食べたり。
だから女にモテないんだってわかってても。
その時はそれが楽しくて。

でも、時々、遅く帰るスンホから。
甘い匂いがすることがある。うちでは使わないシャンプー類の匂いだったり。
服についた香水の匂い。
見た目から女の気を惹くタイプ。中学生時代も結構遊んでいたようだし。
女が放っておかないんだろう。悔しいけどよくわかる。
遊びたいだけ遊んだらいい。子供さえ作らなければ。
スンホのことだ、真面目に付き合う彼女ができれば気付くはずだ。

「おかえり。遅かったな」
「友達としゃべってたら遅くなった」
「そっか。・・・ご飯、食べよう」
「・・・はい」

ユノもきっと同じ少年時代を過ごしてきたんだろう。
そして、俺に出会った。最初で最後の、恋。

できることなら女とだけ遊んで欲しい。
男に、惑わされることのないようにと、勝手な願い。

そもそも、俺は選ばれない。わかってるのに、な。
 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村