風と共に送る日常~With the Wind~ -9ページ目

可愛い子には旅をさせよ!

旅ってのはいいもんですね。仲間と、恋人と、家族とその土地土地の景色、空気、食べ物等々 心が和むものですよ。


しかし、世の中には目的のない旅も御座います。



オイラはそんな目的のない旅を幾つも経験してきました。

その中でも特にくだらないものがコチラ!



「鹿児島のマックを食べよう」
です。



当時大学生だったオイラは金は無いけど暇はあるといった典型的なダメ人間でした。仲間3人(後にこの3人は我がサークル伝統のバーガーの日を作ることとなる。この話はまた後日)で大学の学食で暇をもて余していた所、その内の1人が

「マック喰いてぇ」
と言い出すのです。

当時ハンバーガー1個69円のマックなら安価であり、金のない僕らにとっては有難いお店である。

しかし、金はないが暇はある僕ら。精々1~2時間しかいないマックで暇が潰れる訳がない!


「この際だから鹿児島まで行ってマック食べちゃいますか?」


何故にそんな話しになったかは覚えてませんが、馬鹿です。ただの馬と鹿です。

意気揚々と車に乗り込みいざ出発!福岡に住んでいた僕らは高速に乗ると金がかかるという理由から国道3号線をひたすら南下するルートで行くことに決

神様の残酷さパート2

「僕のデザートは君だよ」などと甘いのか甘くないのか分からんセリフも言えないオイラは替わりにこんな事を口走りました。



「デジャートとオレンジジューチュをおふたちゅでよろしいでちゅか?」



一瞬の沈黙…そして爆笑!


恥ずかしか!非常に恥ずかしか!神様は残酷です。残酷すぎですよ! この時、オイラは人を笑わせてるんじゃない。笑われてるんだな。と感じた瞬間でした。




当然私はブロークンハートです。 この人もしかしたらオイラの事………キャッ!と思う淡い下心は綺麗に砕け散りました。例えるなら空を駆ける一筋の流れ星(ルパン ザ サード)状態です。


もう仕事なんてする気にもなりません。微塵もありません。オイラが仕事しないと世界が滅びると言われても知ったこっちゃない!!状態ですよ。




そのままグダグダと仕事もあまりせず、今1人で枕を濡らしております。

神様の残酷さ

本日も無事に仕事を終えました。







と言いたい所ですが 本日のオイラは完膚なきまでに叩きのめされております。

ポーション飲んで100回復するくらいじゃ全く効果なしってくらいにブロークンハートです。


それは仕事中に起こりました。


そう、まさしく事件は現場で起きてるんだ!という世界陸上野郎のセリフが思い浮かんだ瞬間でしたよ。



本日も店長としての責任ある業務をこなしておりました。


そこへ妙に可愛らしいOLさん2人がご来店


「いらっしゃいませ お客様。本日は何名様でしょうか?」


「2人です。」


アイヤ~!その声も可愛らしいじゃなかですか!


そんな事を考えつつも店長として「責任」あるお仕事をしておりました。


そしてそのOLさんの元へオーダーを取りに行きました。何気なくオーダーを取っていると1人のOLさんがオイラの名札を見て


「エッ?店長さんなんですか?スゴいですね!若いのに~。何歳なんですか?」

ムァァァァ~!なんですかこのシチュエーションは!何でオイラのようなブサイ君に声をかけてくれるとですか?


そんな事を考えながらも


「25歳ですよ」

と大人の色気を全面に押し出し答えるオイラ。


「ウワァ~!若いのに凄いですね!」


なんて言われたりしました。




ハッキリ言って有頂天ですかよ。普段は自覚症状もあるブサイクのオイラがですよ、他人も認めるTHE BEST OFブサイクのオイラが女性から先に声をかけられるなんて……夢のようです。

しかしその後は イカン。我を見失うなとばかりに「責任」ある仕事をこなすオイラ。


すると突然彼女の方から

「彼女っているんですか?」

なんて言ってきやがる。プギャァ!何ですか?今の会話は何ですかぁ~?なして僕の彼女の有無が気になるとですか?逆ナンすか?逆ナンって奴っすか?


「エッ、居ないけど君が僕のハニーになってくれるのかい?」等と言える筈もなく

「いえ、居ないっす。自分ブサイクっすから」


と高倉健の「自分不器用っすから」ばりのセリフを言ってしまいました。情けない…

しかし、それからは適度に話をしつつ仕事をしつつと言った感じで時間も過ぎ、そのOLさん達が 最後にデザートを頼んだときに 事件は起こりました。

「じゃあ最後にデザートとオレンジジュースを2つ」

「僕のデザートは君だよ」