一言に土器と言っても地域によって、
その土の質や焼き方によって風合いや造形は異なってきます。
本展ではエクアドルのあらゆる年代あらゆる文化の土器を展示している
とのことでしたが細かい文化の名前までわかりません。
すすをつけるようにすると黒っぽい土器が出来上がります。
土器のひとつを手に取らせてもらいましたがすごく軽かったです。
これは土器を釜で焼かずに作るために焼成温度が低いことが原因なのだそう。
ネガティブ土器。おしゃれですね。
こういう器を使ったうどん屋さんなんか人気が出そうですね。
ろうそくのロウを塗ったところだけ土の色が残ることで模様ができるのだそうです。
椅子に座った男性像と地面に座った女性像。
女性は機織りや子育てをするため地面に座ったほうが勝手が良い。
逆に男性は狩りなどで疲れて腰掛けるというのがあらわされてる。
人がツボに変身させられたようなものもあります。
謎の伏臥土偶。
古代エクアドルの海岸で栄えた文化でみられる。
館長いわく、大地の女神(大地は女神であることが通例)に対して
性的な交わりを持つ儀式を行っているところとのこと。
現代でもそのような文化が残っている民族があるそうです。
その他、可愛い宇宙人のような造形もありました。
何からインスピレーションを得て作ったのでしょう。
古代へのロマンが深まるばかりです。
最後はインカ帝国が支配します。
インカ帝国は広く道路交通網が発達していました。
物を運ぶにはアルパカとリャマしかいなかったので
重い荷物は人間が背負って運ぶしかありません。そういうとのことで、
これはリュックサックの役割を果たす土器です。
つづく。