20240330_トッツィー | Hon Taku の With My Soul

Hon Taku の With My Soul

「感想記録用ブログ」
ときがながれてのこるものはめにみえないものだけ

ようこそ岡山トッツィー!

塩田先生、岡山トッツィーに降臨!

 

 

山崎育三郎主演のトッツィーを岡山で観ました。

両脇には愛希れいかさんと昆夏美さん、指揮は塩田明弘御大将ということで

東京公演もチケットを取っていたのですが諸事情で行けず、

なんと岡山公演があるということでチケットを取ったら、

3ヶ月にわたる公演の大千秋楽でした。

 

 

 

岡山と縁の深い育三郎。90代のおばあちゃんが岡山にいる、

ということで岡山公演が実現しているようです。今日の公演をご覧になっていました。

育三郎の単独主演(ダブルキャストも除いて)を観るのは初めてかもしれません。

東宝ミュージカルを岡山にもってこれる育三郎もおばあちゃんもありがとう。

 

岡山駅前はいくさぶファンだらけ。宝塚の全ツがきてるみたいでした。

今回の公演に合わせて赤いお召し物の人ばかりだから余計に目立つ。

 

岡山に昨年9月にオープンした新しい劇場、

「岡山芸術創造劇場ハレノワ」での公演でした。行くのは初めて。

岡山駅から路面電車またはバスで行く必要があり交通の便は今ひとつ。

(今日はお天気が良かったので帰りはぼつぼつ歩いて帰りましたが。)

 

劇場内も動線が複雑でみんな迷ってました。

とはいえ、客席内は2列目(オーケストラピットあり7列が最前列)から

段差がついていて起伏が大きく見やすい劇場と思います。

これからも大きなミュージカル演目が重宝してくれたら良いのにな。

 

 

 

良いお席で観せていただいたのですが、

サイドだったので前の人の頭の間から塩田先生を観るような感じ、

舞台と指揮者を同時に見ることが出来ないので、

キョロキョロしてたかもしれません。ごめんなさい。

指揮者目当てならもう少し後ろに下がったほうが良いかもです。

 

 

大役のあるシスアクの大阪地方公演を抜けてまで

塩田先生にオファーが行った理由がわかりました。

新作品の立ち上げでもあり、音楽指揮をしながら、客席をあおり、

オーバーチュアで飛び跳ね、ちゃぴちゃんやこんちゃんとは一緒に踊り、
魔法の左手でいくさぶのロングートーンを引き出し、

ショーストップの拍手も大千秋楽の間合いでたっぷり取られていました。

もはや楽器のように音楽を表現し全キャストを一緒に演じている、
最強の指揮者がそこにいました。

 

海外版の音源を聴いていてもあまりピンときてなかったけど、

やっぱり塩田先生率いるオーケストラで聴くと

ノリの良い曲も聴かせる曲もしっかり伝わってきましたよ。

 

作曲家が登壇し世界一のトッツィーオーケストラと称賛していました。

 

終演後、オケのみなさんも握手や抱擁をされていて

キャストだけでなくオケの方々はオケの方々なりに

絆を深めていらっしゃるのだなとカンパニーの愛の深さを感じました。

 

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おはなしはというと、私はあんまり「オカマもの」は得意な方ではないけど

この作品は売れない俳優ドーシーが仕事のために女装をする、

という中身は男性のままやっているというのがみやすかったです。

「ロミジュリ」のバックステージ劇というのも理解しやすい要素でした。

 

そのなかで女性として生きることで、踏み上がらなければならない段差に

気がつくというメッセージ性があり良かったと思います。

あとは人を騙し続ける葛藤。自分の気持ちに辻褄が合わなくなってくる。

これは多くの物語でよくある設定ですが、ミュージカルは歌で表現できるのが強み。

いくさぶとちゃぴの歌う曲が良かったです。

 

昆ちゃんはいくさぶの元カノでヒステリーを起こしがち。

マチルダのハニー先生もそういう毛色がありました。

こういう役がよく来るのね。経験を活かして?面白く上手に演じていました。

ぎゃーって叫んでお芝居しても何言ってるかわかるもんね。

 

カーテンコールでアンサンブルキャストにも話す機会を与えるいくさぶ。

このあたり愛される理由なんだろうなと思います。

 

79公演ひとつもかけること無く完走した

アンストッパブルなトッツィーカンパニーに乾杯!

 

 

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おまけ。桜が咲きかけでした。

西川緑道公園のもの。今年の初物です。

サクラルージュ とぅーさうざんど とぅえんてぃーふぉー