合宿の夜・・・あと一言がいえなかった。 | ingramのブログ

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心に引っかかる思いや悩み・・でも、どうしても人に話せないこと。

自分自身でもよくわからないことが僕の脳の中で起きます。「何で、あんな奴を好きになったんだ?」僕の脳は1つの答えをだします。

「彼女がとてもカワイイからでしょ?」

そうです。それは、否定いたしません。でも、それは違う。人としてどうでしょうかあのお方は!人として!人として尊敬できる行動をとっていらっしゃるでしょうか?あのお方は!

「でも、カワイイ顔をしているよ!」またもや僕の脳は同じような言葉を繰り返す。

もういい。やめてくれ。

 あれは高校生最後の夏。そして大会に向けた部活の合宿。なんとか、県大会で上位入賞をねらう僕! 一日中、どんなに練習しても苦にならなかった。脳の中は自分自身で作り出した麻薬でいっぱい? 怖いもの知らず的な感じ。あの当時の僕は自分に自信があったように思うなぁ。
 
 合宿の最後の夜。なぜか、話の流れが「おまえら、同級生の中で好きな女の名前を言え!告白大会」になりました。でも僕はイヤだ! それより、お前ら何でそんな簡単にスラスラと名前が言える。告白してないのは僕と、僕が最低と思っている女のみ。ここは走って外に逃げるか? 急にある女が「あのさ、あんたさぁ、好きな音楽を聞ききながら踊る女ってどう思う?」僕に聞いてきた。
「べつに。そういう人どこにでもいるでしょ。いいじゃん。悪くないでしょうが。」
「あとさ、テレビ見ているときに、テレビに話しかける女ってどう思う?」
「あのねぇ~そういう人どこにでもいるでしょ!って。僕もそういうことあるもん。たしかあの…男性が女性に告白する番組あるでしょ…。例えば男性がかなり頑張ってアプローチしてたのに断られた時「そりゃーねーだろう」とか、たまに云うよ。テレビに向かって。おかしいか?」
「ポッキー食べながら踊る女ってどう?」
「だから、そういう人だっているでしょ!って。いいじゃないですか。ポッキー大好きなんでしょ。その喜びを全身で表現してるんでしょ!」

 なにいってんだか俺…。実は他人が何をし、何を考えていようと僕は無関心だ。その人が何をしようと無関心なだけ。自分自身の将来さえも、どうなろうが知ったこっちゃないって…そう思ってた。だって、どうです? どれも、これも、何もかも、この世界はどうだっていいことだらけでしょ?

「へぇ~。おかしくないっていってますよ!このお方は…。」
おしゃべり女よ!意味深だぞ。その発言。
最低女は言った「もうやめてよ。」
おしゃべり女の膝を叩いていた。

えっ、こいつら意外に仲がいいんだな。美女と野獣。女同士の仲良し二人組によくあるパターン?
もし、僕が最低女の立場なら…おしゃべり女に顔面にエルボー…いや、罵声を浴びせてたな。だって、肉体に対する物理攻撃より、内面への精神攻撃のほうが敵にあたえるダメージが大きいはず。

「これを彼氏に、異常だって笑われたらしいよ。」
おしゃべり女よ、それ以上、暴露するのはもうよせ。

「異常だと笑うのは…それは言い過ぎだし、やり過ぎ。ダメな男だね。」
僕なりのフォローを入れてみた。
おしゃべり女よ、僕に気を使わせるな。

「それよりも、お前、好きな女の名前を言え。」最低女が僕に言う。
あれ?フォローのつもりが裏目に出たか?
もう危険、外へ脱出。「あいつを捕まえろ!」って…みんな一斉に僕を追いかけまわした。

 隠れるの得意なの僕。それでなのか、それとも、みんなシラけてしまってか、誰も僕を見つけてくれなくて…。
 
 誰も探しにこないので、寂しくなり自分から出ていった。近くの自動販売機で最低女と出会った。(多分、いつものように…)タバコを吸っていた。

「大会が近いんですから…。しばらくオヤメになられては?」
僕から声をかけた。

「関係ないでしょ!」
そうです。関係ありませんし関心もございません。(ホントに?…)

「あんた、タバコ吸わないの?」
「僕が吸うわけないでしょ。未成年の喫煙は禁止されてます。」
「誰が決めたの?」
「知りません…。とにかく健康に悪い。タバコを吸う人は異常です。」
「どうせわたしは異常です!」
「僕が言いたいのは、タバコを吸うことが異常なの!だって健康に悪いでしょ!テレビに話しかけるとか、ポッキー食ってどうとかじゃなくてね……」「その話は、もうするな!…」
「えっ何ですか?それは、本当のことなんですか? どうなんですか?別におかしいとは思いませんよ僕は!どうなんですか?」
「もう、ヤメテって、うるさいよ~!」

 彼女は初めて僕に可愛らしい微笑みをくれました。笑われたことはあったけど…。あの笑顔はいままで僕に見せた笑顔とは絶対に違ってた。

「あんた凄く真面目だしさ。あんたなら、一生タバコ吸わないだろうね。絶対に。間違いないな。」
この言葉は、今でも、20年以上たっても、忘れていません。

ゴメンナサイ…。あなたを最低と思ってしまったこと。

この先の僕は…君が思うより、ずぅーっとダメな最低な奴になり下がってしまうんだよ。
 
だから…ゴメンナサイ…。