彼は常に「向上したい」と願い、常に「理想」を追求している。
彼は、「特別」であろうとした。親や周囲の人のいいつけを守り、社会性をもった振る舞いをした。
そうやって人から認めてもらおうとした。
でも、願いはかなわなかった。
とにかく、他者の注目を集め、「普通」の状態から「特別な存在」になること。
それだけを目的にしていた。
彼は勉強にしろ、スポーツにしろ、本来、望むような結果にはならなかった。
そして、あらゆる周囲のものと、自分自身を比較し、そして、劣等感を抱いた。
本来、何かしらの結果を残すためには、努力が必要だ。
なのに、健全な努力をすることから逃げた。でも、「特別」でありたいと願ってしまった。
その結果、「薬物依存」に陥った…。
その魔法の効能は、一時的に気分が高揚し自信が増す。
そうやって、彼はいつでも簡単に「特別な存在」になれた。
しかし、効果がなくなると、激しい疲労感と憂鬱感が彼を襲った。
決して「普通」であることは「無能」ということではない。
(しかし、彼はこの後、日常生活もままならない状態に陥った。
仕事も手につかないほどに。まさに「無能」な状態が長く続いた...。)
そもそも、自分の優越性を誇示する必要があるのだろうか?
どうあっても、君は「特別」でありたい?
「普通」であることを受け入れてもいいんじゃない?
とにかく、過去や未来を考えず、一心不乱に、理想の自分に向かって健全な努力を続けること。
そしてふと周りを見渡した時に「こんなところまで来ていたか」と思えればいいんじゃないかな。