魔女とレヴィ 第3話 夜の訪問者
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レヴィは音のした方へ素早く振り向き、庭の門へと向かった。
冷たい風が通り抜け、枯葉を巻き上げる。
そのとき――
門の向こうから、ひときわ賑やかな声が響いた。
「な、なんなのこの結界はっ!? ゆーりーやー! 助けてぇぇ!」
百合夜がきょとんと顔を上げると、
レヴィはすでに門の前に立ち、腕を組んでいた。
「……ふむ、妙だな。侵入できぬようにしてあるはずだが。」
低く呟き、門の向こうを鋭く見据える。
「そりゃそうでしょうよ! 誰がこんなバチバチな結界張ったのよ!?」
声の主――栗色の髪を揺らし、息を切らせた女性が、門越しに叫んでいた。
レヴィは淡々とした口調で告げる。
「あなたは“魔の気配”を帯びている。立ち入りは許可できない。」
「はぁ!? 誰に向かって言ってんのよ、あんた!」
険悪な空気のなか、百合夜が慌てて駆け寄る。
「アルナ! おかえり!」
勢いよく抱きつく百合夜に、アルナは頬をぷくっと膨らませた。
「ゆ、ゆりやぁ〜! この無礼な男、何者!?」
「レヴィ。今うちに居候してる妖精なの。」
「……居候?」
レヴィはわずかに眉をひそめる。
「その言い方は、どうにも気に入らないな。」
アルナはふんと鼻を鳴らし、腕を組む。
「居候ねぇ……まぁ、見たところ悪さはしてなさそうだけど?」
百合夜が苦笑して、レヴィに向き直る。
「レヴィ、結界、解いてあげて。」
「……本当に、良いのか?」
「大丈夫。私の友達だから。」
渋々と手をかざすレヴィ。
空気がふっと緩み、見えない膜が解けていく。
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