魔女とレヴィ 第3話 夜の訪問者 


アルナは勢いよく門を押し開け、

「ふぅ、助かった! も〜寒いんだから!」と文句を言いながらも、

百合夜の腕を取って家の中へと入っていった。


レヴィは小さく息を吐き、眉を寄せてその背を見送る。


中ではすでに大輝が飛び出してきていた。


「アルナおばちゃーん!」


「お・ね・え・さ・ん、でしょ? まったく百合夜、しつけがなってないわね!」

そう言いながらも、どこか嬉しそうに笑って、

アルナは持ってきた袋を大輝に手渡す。


「はい、おみやげ。チョコレートに、おもちゃ、それとね――」

小さな包みから、光を受けて輝く石を取り出す。


「ほら、精霊石。大事にしなさい。」


「ありがとう!」

大輝の目がきらきらと輝く。


百合夜には、冬用の厚手のストールを。

「あなた冷え性でしょ? これ、あったかいやつ。」


「ありがとう、アルナ。」


二人の笑顔を見つめながら、

レヴィは少し離れた場所で静かに立っていた。


その表情に、寂しさにも似た影が一瞬だけ落ちる。

――贈り物を“もらう”ことではなく、

“誰かに贈る”という行為のぬくもりに、

心のどこかが、わずかに疼いた。


「レヴィ、紹介するね。」

百合夜が笑顔を向ける。

「アルナ。お母さんの代からの友達なの。」


「……ああ。」

レヴィはゆっくりと歩み寄り、アルナと目を合わせる。

「レヴィ。風の妖精だ。――君からは妙な気配を感じる。

魔でも人でもないな。」


アルナは唇の端をゆるめた。

「感じるのね。さすが妖精さん。」

その声は低く、甘い香のように揺らいでいた。


「そうよ、私は“ヴァンパイア”。でも、ちょっと普通と違うの。」


「違う?」

レヴィのブルーグレーの瞳がわずかに細まる。

その眼差しは、風が刃に変わる瞬間のように冷たく澄んでいた。


「ベジタリアンなの。」




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