魔女とレヴィ 第9話 君の手が 


-2-


 あの出会いから、一年が過ぎていた。
 寒い季節になっても、この庭にはいつも穏やかな空気が流れている。


 主である百合夜が、大切に、細やかに手入れを続けてきた庭。


 その庭全体を、風の結界がやさしく包み込むように守っていた。


 あの日、大暴れした大気の妖精は、今では大樹の良き友であり、家族だ。


 日々、百合夜の庭の空気を清らかに保っている。


 今日も百合夜は、静かにハーブ薬を作っていた。


 寒くなると、“インフルエンザ”という風邪が流行るのだと聞いた。


「レヴィ、乾かしてあるエキナセア、取ってくれる?」


「ああ、これか?」


 天井から吊るしてある束を手に取る。


「あと、瓶の中のエルダーフラワーとカモミールも。それから……解熱用に、ペパーミントとリンデン」


 レヴィは、言われた通りに材料を揃えていく。


「本当にありがとう。前はずっと一人でやってたから……すごく助かる」


 そう言って、百合夜はレヴィを見上げ、柔らかく微笑んだ。



https://ameblo.jp/witch-levi/entry-12942795404.html

初めての方はこちらから。

第1話です❣️


カクヨム投稿はじめました

https://kakuyomu.jp/users/kiki-levi


https://ameblo.jp/inakanoka-san/

本アカウントも宜しくお願いしたいですニコニコ


ご愛読、ありがとうございましたニコニコ