魔女とレヴィ 第4話 甘い香りに誘われて。
「よっ、久しぶりだなレヴィ」
赤みのある髪の青年が笑う。
その後ろから、土の香を纏った男が元気よく手を振った。
「レヴィ様ーっ! やっぱりここでしたか!」
「ジャン……ライまで……」
さらに、銀の髪を揺らしながら、静かな声が続く。
「お久しぶりです、レヴィ兄さん」
レヴィの表情が一瞬で変わった。
「アル……おまえまで……」
そして最後に、柔らかな金の髪。
「ごめんなさいね、急に押しかけちゃって」
にこやかに会釈したエルが、百合夜に向き直る。
「奥様、突然お邪魔してごめんなさい」
「奥様?」
百合夜がきょとんと首を傾げると、すかさずレヴィが、
「ち、違う、」
「やめろエル……」
レヴィは深くため息をつき、額に手を当てた。
「俺はライ、火の妖精だ。レヴィとは古い付き合いでね」
「土の妖精ジャンです! レヴィ様は僕の永遠の憧れですっ!」
「僕はアル、水の妖精です。この場所、とても清々しいですね」
「……二度目だね、私はエル。霊の妖精、これでもレヴィの元上司よ」
百合夜は少し圧倒されながらも笑みを返した。
「百合夜です。えっと……レヴィのお客様?」
「客というか……お節介者というか」レヴィがぼそり。
そして低く呟く。
「――で、何の用だ。呼んだ覚えはない。アンテナも外に置いた。シンシアにも呼ばれてないはずだが」
静かな緊張が、一瞬だけ空気を締めつけた。
外では、冬の風が枝を揺らしている。
甘いチョコの香りと、懐かしい魔力の匂いが――
やがてゆっくりと、ひとつに溶けていった。
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