。と言っても、相変わらず「誰ですかそれ・・・
」という反応が返ってきそうな悪寒が・・・
。そんなわけで急いで補足しておきますと、網倉一也センセは、世間的には1980年前後に田原俊彦、郷ひろみなどにヒット作を提供したことで知られる、哀愁漂うメロディーラインが身上の歌謡ポップス系の作曲家
です（ご本人はフォーク系のシンガーソングライターですが・・・）。ま、確かに私が独編ベストテン（コンポーザー編）で取り上げた作曲家の中ではダントツで無名に近いお方
ではあるのですが、それをあえて取り上げるのは、私にとってそれだけ思い入れの強いお気に入りの作曲家
ってことなんですね～
。それではさっそく、2012年8月13日の記事「【独偏ベストテン 17-3】 網倉一也 作曲シングル（資料編）」の続きのつもりでいってみましょう。
（３）オリコン売り上げ枚数との比較
オリコンの売り上げ枚数に基づいて、網倉一也センセの作品をランク付けした結果は、こんな感じになっていました
。【オリコン売り上げ枚数ベスト20 網倉一也作曲シングル（A面）】
第1位 誘惑スレスレ（田原俊彦）（1982.10.5発売、1位、38.3万枚）
第2位 悲しみ2（TOO）ヤング（田原俊彦）（1981.9.2発売、2位、38.0万枚）
第3位 マイ・レディー（郷ひろみ）（1979.9.21発売、8位、34.9万枚）
第4位 ピエロ（田原俊彦）（1983.2.17発売、1位、33.0万枚）
第5位 How Many いい顔（郷ひろみ）（1980.7.21発売、8位、29.9万枚）
第6位 顔に書いた恋愛小説（ロマンス）（田原俊彦）（1984.8.8発売、1位、25.1万枚）
第7位 サニーサイド・コネクション（三原順子）（1981.5.25発売、14位、16.9万枚）
第8位 未完成（郷ひろみ）（1981.2.1発売、13位、15.9万枚）
第9位 タブー（禁じられた愛）（郷ひろみ）（1980.5.1発売、8位、15.7万枚）
第10位 白いハンカチーフ（堀ちえみ）（1984.1.21発売、7位、14.2万枚）
第11位 南風 －SOUTH WIND－（太田裕美）（1980.3.21発売、22位、11.5万枚）
第12位 I THINK SO（岩崎良美）（1980.12.21発売、23位、11.1万枚）
第13位 ガラスの夏（柏原よしえ）（1981.5.25発売、21位、10.3万枚）
第14位 男はみんな華になれ（黛ジュン）（1980.8.21発売、32位、8.3万枚）
第15位 ガラスのYESTERDAY（倉橋ルイ子）（1981.4.5発売、64位、5.1万枚）
第16位 虹いろの瞳（新井薫子）（1982.3.21発売、45位、4.2万枚）
第17位 イニシャルは夏（新井薫子）（1982.6.9発売、50位、4.1万枚）
第18位 約束はいらない（竹本孝之）（1982.10.21発売、37位、3.9万枚）
第19位 最愛の人（チェウニ）（2002.3.21発売、36位、3.3万枚）
第20位 YO-SE-YO（ニック・ニューサー）（1988.5.21発売、83位、2.1万枚）
どうですか
。案の定、田原俊彦と郷ひろみに提供した作品がセールス上位を占めたわけですが（案の定と思ってるのは網倉フリークの私だけかも）、前々回（加藤和彦）、前回（井上ヨシマサ）の両氏と比べると、やっぱり世間の認知度の点ではやや厳しい作品が並んでしまいました。堀ちえみ、太田裕美、岩崎良美、柏原よしえと、上位にランクインした作品をざっと見ても、各アーティストの”代表作”とはとても言い難いものばかりですし・・・
。もっとも、10万枚以上売り上げた作品という意味では網倉一也センセも13作品あるので、加藤・井上両氏の14作品とそれほど遜色ない実績なんですけどねぇ
。ミリオンセラーがないってのが、決定的な知名度の差になっているのでしょうね
。
。網倉センセの場合、もともと他者への提供作品数が多いわけではないので、いくらお気に入りコンポーザーとは言え、11位～20位のセレクトには結構苦労した
記憶があるのですが、こんな感じの結果になってましたよん。【wishy-washyの独偏ベスト20 網倉一也 作曲シングル（A面）】
第1位 悲しみ2（TOO）ヤング（田原俊彦）（1981.9.2発売、2位、38.0万枚）
第2位 イニシャルは夏（新井薫子）（1982.6.9発売、50位、4.1万枚）
第3位 マイ・レディー（郷ひろみ）（1979.9.21発売、8位、34.9万枚）
第4位 南風 －SOUTH WIND－（太田裕美）（1980.3.21発売、22位、11.5万枚）
第5位 君はナチュラル（スコッチ）（1980.6.25発売、－位、－万枚）
第6位 私の神様（田中さとみ）（1984.5.1発売、－位、－万枚）
第7位 旅の手帖（石毛礼子）（1981.6.25発売、77位、2.0万枚）
第8位 舞・舞・舞（竹宏治）（1981.7.10発売、－位、－万枚）
第9位 I THINK SO（岩崎良美）（1980.12.21発売、23位、11.1万枚）
第10位 白いハンカチーフ（堀ちえみ）（1984.1.21発売、7位、14.2万枚）
第11位 暗くなるまで待てない（鳥越マリ）（1984.5.21発売、－位、－万枚）
第12位 サマー・シスター（古時計）（1978.7.25発売、－位、－万枚）
第13位 俺のバラード（時任三郎）（1982.?.?発売、－位、－万枚）
第14位 一度だけの魔法（小林綾子・ヤングフレッシュ）（1983.?.?発売、－位、－万枚）
第15位 再会（あおい輝彦）（1980.1.25発売、－位、－万枚）
第16位 酒場から愛をこめて（黒沢年男）（1981.4.?発売、－位、－万枚）
第17位 はなさないで（アラン・タム）（1988.?.?発売、－位、－万枚）
第18位 井の頭線（あさみちゆき）（2004.10.21発売、64位、1.4万枚）
第19位 女たちよ（田中健）（1980.?.?発売、－位、－万枚）
第20位 ラストシーンに戻りたい（和田アキ子）（2002.7.22発売、－位、－万枚）
第1位の「悲しみ2（TOO）ヤング」は、何度でも言いますが超弩級の名作だと思うんですよね～
”1アーティスト1作品のみ”という制約がなければ（←っていうか、自分で勝手に付けた制約ですが
）、「顔に書いた恋愛小説（ロマンス）」と「ピエロ」もかなり上位に来ていましたね～
第2位の「イニシャルは夏」も大好き
なのですが、実は「虹いろの瞳」がそれ以上のお気に入り作品だってことは、本ブログの「お薦めシングルレビュー」で”いの一番”に取り上げたことからもお分かり戴けるのではないでしょうか。それにつけても、新井薫子のシングルベスト（CD）の発売がほぼ絶望的という昨今の状況が本当に残念
でなりません。
第3位の「マイレディー」も、掛け値無しにかっこ良すぎ～
網倉センセってのは、ちょっとアイドル系の入った男性アーティストの魅力を引き出すのが本当に上手だなぁ・・・としみじみ思うんですよね 私の選んだ上位20作品に結構その手のメンツがランクインしている（田原俊彦、郷ひろみ、スコッチ、竹宏治（後の清水宏次朗）、時任三郎、あおい輝彦、田中健・・・）のは決して偶然ではないってことです
。
それでは今回はこの辺でおしまい またお逢いしましょう～