【独偏ベストテン 2-3】 加藤和彦 作曲シングル (資料編 その2) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 今週の私はなんやかんやで仕事に追われまくりで、ちゃんとした記事を書くヒマが全然ありませんでした・・・。先週末から予想していたこととはいえ、まさかこれほど忙しくなろうとは。そんなこんなで、前回の記事で予告したとおり、今回は独偏ベストテンがらみのオマケ企画でお茶を濁したいと思います

 今回は、独偏ベストテンのコンポーザー編第1号として2年前に取り上げた加藤和彦センセに、草葉の蔭からぱんぱかぱーんとご登場いただきましょう(←さすがに不謹慎すぎ) 以下の記事は、2012年12月29日の記事「【独偏ベストテン 2-2】 加藤和彦 作曲シングル(資料編)」の続きのつもりで読んで下さいね

(2)オリコン売り上げ枚数との比較

 オリコンの売り上げ枚数に基づいて加藤和彦センセの作品をランク付けしてみたら、こんな感じの結果になりましたよ~

【オリコン売り上げ枚数ベスト20 加藤和彦作曲シングル(A面)】
第1位 帰ってきたヨッパライ (ザ・フォーク・クルセダーズ) (1967.12.15発売、1位、131.3万枚)
第2位 白い色は恋人の色 (ベッツィ&クリス) (1969.10.1発売、2位、55.6万枚)
第3位 不思議なピーチパイ (竹内まりや) (1980.2.5発売、3位、39.1万枚)
第4位 愛・おぼえていますか (飯島真理) (1984.6.5発売、7位、27.1万枚)
第5位 妖精の詩 (アグネス・チャン) (1973.4.10発売、5位、27.0万枚)
第6位 悲しくてやりきれない (ザ・フォーク・クルセダーズ) (1968.3.21発売、6位、25.9万枚)
第7位 あの素晴しい愛をもう一度 (北山修&加藤和彦) (1971.4.5発売、10位、23.9万枚)
第8位 夕暮れ物語 (伊藤つかさ) (1981.1.21発売、9位、20.4万枚)
第9位 ドゥー・ユー・リメンバー・ミー (Yuki[岡崎友紀]) (1980.6.25発売、18位、16.8万枚)
第10位 花のように (ベッツィ&クリス) (1970.2.10発売、9位、14.4万枚)
第11位 ドゥー・ユー・リメンバー・ミー (キタキマユ) (2001.2.5発売、15位、13.5万枚)
第12位 青年は荒野をめざす (ザ・フォーク・クルセダーズ) (1968.12.5発売、17位、12.6万枚)
第13位 ドリーム・オブ・ユー ~レモンライムの青い風~ (竹内まりや) (1979.2.25発売、30位、11.8万枚)
第14位 わたし・ドリーミング (西村知美) (1986.9.29発売、3位、10.2万枚)
第15位 あなたとハプニング (石川秀美) (1985.4.24発売、8位、9.7万枚)
第16位 Boys & Girls (サディスティック・ミカ・バンド) (1989.3.1発売、13位、9.0万枚)
第17位 噂になってもいい (武田久美子) (1983.1.25発売、14位、8.9万枚)
第18位 愛してモナムール (岩崎良美) (1982.1.21発売、25位、8.5万枚)
第19位 初恋の人に似ている (トワ・エ・モア) (1970.8.5発売、30位、8.0万枚)
第20位 いつまでも好きでいたくて (Wink) (1994.2.23発売、19位、7.9万枚)


 さて、ご覧になっていかがでしたか 正直言って私は、もっと大ヒットシングルが沢山あるかと思っていたのですが、10万枚以上売り上げた作品が14曲しかないってのがちょっと意外でしたよねぇ・・・

 上位20曲のうち、加藤和彦本人が直接歌手としてからんでいるのは、フォークル(ザ・フォーク・クルセダーズ)名義でリリースした「帰ってきたヨッパライ」、「悲しくてやりきれない」、「青年は荒野をめざす」の3曲、桐島かれんをヴォーカルに迎えて再結成したサディスティック・ミカ・バンドがリリースした「Boys&Girls」、中学校の音楽の教科書にも掲載されるほどの定番曲「あの素晴しい愛をもう一度」の合計5曲です。このうち「帰ってきた…」はミリオンセラーを達成していますが、「悲しくて…」と「あの素晴しい…」の2曲はセールス以上に人々の心に残る“超”のつく名作っ・・・改めて加藤和彦センセの偉大さが分かろうというものです

 それにしてもちょっと面白いなと思ったのは、1980年に岡崎“おくさまは18才”友紀がヒットさせた「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」を、2001年にキタキマユがカバーして、見事に再ヒットに結びつけたケースですね平成の世に昭和歌謡のヒット曲がカバーされたケースは多々ありますが、セールスにちゃんと結びついた例というのは結構少ないですからね。

 ちなみに、私が2012年4月1日の記事「【独偏ベストテン 2-1】 加藤和彦 作曲シングル (資料編)」で発表したベストテンを、私の手帳に残っている11~20位のラインナップと併せて再披露しますと、こんな感じ()になります。・・・なぬ、そんなデータどうでもいいって まあまあそんなつれないこと言わずにたんと召し上がれ~

【wishy-washyの独偏ベスト20 加藤和彦作曲シングル(A面)】
第1位 Do You Remember Me? (ribbon) (1992.12.2発売、22位、4.6万枚)
第2位 卒業 (沢田聖子) (1982.1.25発売、50位、5.0万枚)
第3位 不思議なピーチパイ (竹内まりや) (1980.2.5発売、3位、39.1万枚)
第4位 タイムマシンにお願い (TOPS) (1988.4.6発売、-位、-万枚)
第5位 白い色は恋人の色 (五島良子) (1993.7.1発売、-位、-万枚)
第6位 セザンヌ美術館 (高岡早紀) (1990.10.3発売、76位、0.5万枚)
第7位 愛のハーモニー (アグネス・チャン) (1984.11.25発売、61位、2.7万枚)
第8位 愛してモナムール (岩崎良美) (1982.1.21発売、25位、8.5万枚)
第9位 いつまでも好きでいたくて (Wink) (1994.2.23発売、19位、7.9万枚)
第10位 愛・おぼえていますか (飯島真理) (1984.6.5発売、7位、27.1万枚)
第11位 だいじょうぶマイ・フレンド (広田玲央名) (1983.3.21発売、33位、4.6万枚)
第12位 悲しくてやりきれない (松本伊代) (1989.9.21発売、57位、1.0万枚)
第13位 テレフォン・キッス (若林志穂) (1985.2.25発売、-位、-万枚)
第14位 さよならは白い雪文字 (あのねのね) (1976.11.?発売、-位、-万枚)
第15位 どうして欲しいの… (鹿取容子) (1982.9.?発売、-位、-万枚)
第16位 ジャングル・ラブ (高見知佳) (1981.3.1発売、-位、-万枚)
第17位 花のように (ベッツィ&クリス) (1970.2.10発売、9位、14.4万枚)
第18位 空よ雲よ小さな風よ (水越けいこ&田中星児) (1977.10.5発売、-位、-万枚)
第19位 遠い遠いあの野原 (森山良子) (1972.7.5発売、42位、6.4万枚)
第20位 ブルージーンの子守唄 (萩原健一) (1972.7.1発売、92位、0.5万枚)


 ・・・ええっと、私の独偏ベスト20のうち、オリコン売り上げ枚数ベスト20と重複してるのは、「不思議なピーチパイ」、「愛してモナムール」、「いつまでも好きでいたくて」、「愛・おぼえていますか」、「花のように」の5枚だけですか でもこれって、変わり者の私としては重複作品がまだ多い方なのではないかなぁと思いますね。それに、「Do You Remember Me?」、「白い色は恋人の色」、「悲しくてやりきれない」の3曲だって、アーティスト違いとは言えちゃんとランクインしてることですし・・・これって単にひねくれてるだけですかね

 だらだらとまとまりなく書き散らしましたが、今回はこの辺でおしまい それでは、またお逢いしましょう~