【独偏ベストテン 31-3】 とんねるずのシングル作品 (資料編) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 さてさて、今回は、「とんねるずのシングル作品 独偏ベストテン」の記事(5/9, 5/13)の資料編をアップしたいと思いま~す


(1) エントリーシングル作品一覧

 いつもと同じく、今回の独偏ベストテンを決めるベースとなった候補作品一覧(発売順、とんねるず名義の作品のみ)を、オリコン最高位と売り上げ枚数(千枚未満は四捨五入)と合わせて載せておきますね。今回の独偏ベストテンで3位以内にランキングされた作品を太い赤字で、4~10位の作品を太い青字でそれぞれ示しました。関連情報が十分に把握し切れなかったものについては「?」で示してあります。追加情報などありましたらご連絡戴けると有り難いですm(u_u)mデータベースとしてご利用下さいませ~

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【とんねるず シングルA面一覧】 【最終更新日:2013.5.15】
アーティスト/タイトル/作詞/作曲/編曲/発売日/オリコン最高位/オリコン売り上げ枚数
とんねるず/ピョン吉・ロックンロール/横浜銀蝿/横浜銀蝿/小六禮次郎/1981.8.25/圏外/圏外
とんねるず/ヤバシびっちな女(め)デイト・ナイト/渋谷蒼吉/馬飼野康二/大村憲司/1982.8.?/圏外/圏外
とんねるず/一気!/秋元康/見岳章/見岳章/1984.12.5/19位/11.0万枚
とんねるず/青年の主張/秋元康/見岳章/見岳章/1985.4.21/15位/8.8万枚
とんねるず/雨の西麻布/秋元康/見岳章/高田弘/1985.9.5/5位/22.1万枚
とんねるず/歌謡曲/秋元康/見岳章/水谷公生/1986.1.21/2位/25.0万枚
とんねるず/やぶさかでない/秋元康/見岳章/見岳章/1986.5.28/2位/17.5万枚 <独偏5位>
とんねるず/寝た子も起きる子守唄/秋元康/林哲司/中村哲/1986.8.5/4位/11.9万枚
とんねるず/人情岬/秋元康/後藤次利/高田弘/1986.10.25/2位/11.4万枚 <独偏9位>
とんねるず/嵐のマッチョマン/秋元康/後藤次利/後藤次利/1987.2.25/2位/13.3万枚 <独偏3位>
とんねるず/迷惑でしょうが…/秋元康/後藤次利/後藤次利/1987.4.5/5位/15.5万枚 <独偏2位>

とんねるず/大きなお世話サマー/高見沢俊彦/高見沢俊彦/武部聡志/1987.6.5/3位/11.6万枚
とんねるず/おらおら/秋元康/後藤次利/後藤次利/1987.9.17/3位/8.6万枚
とんねるず/炎のエスカルゴ/秋元康/後藤次利/後藤次利/1988.2.25/7位/8.9万枚 <独偏6位>
とんねるず/YAZAWA/秋元康/後藤次利/後藤次利/1988.7.6/9位/5.4万枚
とんねるず/どうにかなるさ/伊達歩/後藤次利/後藤次利/1990.8.8/7位/5.8万枚
とんねるず/情けねえ/秋元康/後藤次利/後藤次利/1991.5.29/3位/73.8万枚
とんねるず/ガラガラヘビがやってくる/秋元康/後藤次利/後藤次利、若草恵/1992.1.24/1位/140.9万枚 <独偏10位>
とんねるず/一番偉い人へ/秋元康/後藤次利/後藤次利/1992.9.3/1位/60.6万枚 <独偏1位>
とんねるず/がじゃいも/秋元康/後藤次利/後藤次利/1993.1.28/1位/73.4万枚 <独偏4位>
とんねるず/フッフッフッってするんです/秋元康/後藤次利/後藤次利、若草恵/1994.2.24/2位/26.5万枚
とんねるず/ガニ/秋元康/後藤次利/後藤次利/1994.12.7/6位/16.1万枚 <独偏8位>
とんねるず/おまえが欲しい/秋元康/後藤次利/後藤次利/1996.2.12/12位/8.9万枚 <独偏7位>

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 前回までの記事に対して複数の方から、「私は『歌謡曲』と『雨の西麻布』が好きなんですが、独偏ベストテンにも入ってないんですね~というコメントを戴きました。いつもどうもありがとうございま~すm(_ _ )m。

 ふむふむ、確かにそれはそうですよね
「雨の西麻布」と言えば、とんねるずが歌手デビューして初めてオリコンベストテン入りした記念すべき曲ですし、「歌謡曲」と合わせて、ある意味、”とんねるずの定番曲”と言っても過言じゃない作品群ですもんねぇ彼らのシングル売り上げ枚数の点から見ると、「雨の西麻布」が6位、「歌謡曲」が7位と、意外と上位ではなかったりするんですが、筋金入りのとんねるずファンを除く一般的浸透度(認知度)という観点からすると、ミリオンセラーを達成した「ガラガラヘビに気をつけろ」の次くらいに有名なのではないかなぁと私は思ってます
 
 一応、今回の独偏ベストテンにランクインしなかったエクスキューズを少しだけ書いておきましょうか。とんねるずの2人に演歌(ムード歌謡)をいじくりおちょくり倒させるというアイデア自体は、彼らの持ち味を生かす試みでなかなか面白いと思うんですよね。だけど、私のような好事家(変態とも言う)からすると、演歌(ムード歌謡)のプロトタイプを単になぞるだけじゃなくて、もっと「おおっ、こりゃすげーや~」と驚かせて欲しいワケですよ。その辺が大いに物足りなかった・・・というのが、今回、「歌謡曲」と「雨の西麻布」が、”馬群に沈んでしまった”最大の理由です

 演歌(ここではムード歌謡も含むことにします)というのは、いわゆる歌謡曲やポップスと比べると、ともすると「様式美」に捕らわれすぎて硬直化しがち(要は「ワンパターンになりやすい」という意味です)なジャンルなんですよね・・・。それでも、例えば、「雨」(三善英史)、「氷雨」(佳山明生、日野美歌、箱崎晋一郎)のように、オリジナリティあふれた秀作も過去に出ていますし、「襟裳岬」(森進一、作曲:吉田拓郎)「愛し続けるボレロ」(五木ひろし、作曲:筒美京平)のように、演歌系以外のジャンルのコンポーザーによる、まさに「新風を吹き込んだ」という表現がピッタリの意欲作だってある。個人的に、”演歌”は、まだまだ新しいチャレンジを試す余地のあるジャンルだと思っていて、密かに期待しているわけです(そうそう、以前に別の記事で、「ジャンル分けが無意味だ」という話を書きましたが、今回使った「ジャンル」という言葉は単に便宜上のもので、特に矛盾するものではありませんので、悪しからず・・・)。

 それでは、今回はこの辺でおしまいということで。またお逢いしましょう~