今日の独偏シングルベスト10は、久々にJ-POPということで、ZARDを取り上げることにしましょう。美形の誉れ高いにもかかわらずマスコミへの露出が極端に少なく、カリスマ的な存在とすら言えたヴォーカル坂井泉水さんの突然の訃報は2007年の5月末のことでしたから、もう丸5年が経過したことになるんですね・・・
。
いまの日本の20~30代で、ZARDをご存知ない方はほとんどいないと思いますが、念のため補足しておきましょうか。「ZARD」という名称こそ「バンド」的な響きですが、実際には「ヴォーカリスト坂井泉水のためのソロプロジェクト名(またはユニット)」と言った方が正確ですね。あるバンドがブレイク後にヴォーカルがソロで再デビューするという話は結構ありがちですが、ZARDがそうした経緯を踏まなかったのは、彼女以外のメンバーには、そもそもからして「自分は単なるサポート役だ」という認識しかなかったから・・・
この辺が、音楽性の違いを理由に解散したりソロ活動に移行したりするバンドとは明らかに違っていたところです。
そんな私がZARDの存在を初めて認識したのは、テレ朝で放映されていた深夜ワイドショー「トゥナイト」の番組のエンディングテーマとして流れた4枚目のシングル「眠れない夜を抱いて」を耳にしたのがきっかけでした。坂井泉水の伸びやかで透明感のあるヴォーカルが、みずみずしく清々しいメロディと良く調和していて、いわゆる「メジャー好き」ではないひねくれ者の私が、一発で心を奪われてしまったんですね・・・
。ヴォーカル本人が、プロの作詞家の手によるものとは異なる「誰にでも理解できる平易な言葉」で心象風景を歌ったことも、当時としてはかなり新鮮でした。
1.息もできない (1998.3.4発売)【オススメ度★★★★★】
2.もっと近くで君の横顔見ていたい (2003.11.12発売)【オススメ度★★★★★】
3.マイフレンド (1996.1.8発売)【オススメ度★★★★★】
4.こんなにそばに居るのに (1994.8.8発売)【オススメ度★★★★】
5.揺れる想い (1993.5.19発売) 【オススメ度★★★★★】
6.負けないで (1993.1.27発売)【オススメ度★★★★★】
1位の「息もできない」は、24枚目のシングル。オリコン最高位は3位ですが、売り上げ枚数は24.1万枚と、世間的な知名度は意外と低いかもしれません。でもね、坂井泉水のいじらしいくらい素敵な歌詞と織田哲郎の切ないメロディーがうまく相乗効果を生み出して、心にじわじわと沁みてきて思わず泣けてくるんですよねぇ・・・
。本当に何度聴いても飽きることのない超名作だと思いますね。
♪ 息もできないくらい ねぇ君が好きだよ
ときどき過去の失恋(きおく)に 臆病になるけど
夕陽に横顔のシルエット ずっとそばにいたい
限界なんてまだ遠い この恋をかなえて下さい
♪ 息もできないくらい ねぇ君に夢中だよ
月の照らすジェットコースターが 闇をつき抜けていく
明日の予定なんて 全部キャンセルしてもいい
今度こそは本物だって 神さま信じていいですか
2位の「もっと近くで君の横顔見ていたい」は、37枚目のシングル。売り上げ的には、実はZARDのシングルの中でもかなり下位に位置する作品(5.0万枚)なんですが、日本酒のテレビCMで一時期大量に流れていたので、ご存知の方も意外と多いのでは。切ない想いをドラマティックに歌い上げるサビ部と、これと全く異なるややこぢんまりした緩やかなAメロが交互に現われるという、クラシックの世界ならともかくポップスの構造としてはかなり趣が変わっていますが、大人の女性としての彼女の魅力がストレートに感じられる作品です。
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/144.gif)
いまの日本の20~30代で、ZARDをご存知ない方はほとんどいないと思いますが、念のため補足しておきましょうか。「ZARD」という名称こそ「バンド」的な響きですが、実際には「ヴォーカリスト坂井泉水のためのソロプロジェクト名(またはユニット)」と言った方が正確ですね。あるバンドがブレイク後にヴォーカルがソロで再デビューするという話は結構ありがちですが、ZARDがそうした経緯を踏まなかったのは、彼女以外のメンバーには、そもそもからして「自分は単なるサポート役だ」という認識しかなかったから・・・
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
さて、ZARDがテレビドラマの主題歌としてシングル「Good Bye My Lonliness」でデビューしたのは1991年2月のことでした。当時の音楽シーンでは、「イカ天」出身のバンドがかなり幅を利かせていましたが、私はといえば、「デビューしたバンド数が多い割には、『こりゃいいわぁ
』と思えるのは余りいないよなぁ・・・
」なーんて不満を感じていた時期に当たります。自分のツボにはまる新しい音楽にやや飢えていた、と言ってもいいですね。
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そんな私がZARDの存在を初めて認識したのは、テレ朝で放映されていた深夜ワイドショー「トゥナイト」の番組のエンディングテーマとして流れた4枚目のシングル「眠れない夜を抱いて」を耳にしたのがきっかけでした。坂井泉水の伸びやかで透明感のあるヴォーカルが、みずみずしく清々しいメロディと良く調和していて、いわゆる「メジャー好き」ではないひねくれ者の私が、一発で心を奪われてしまったんですね・・・
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
ZARDの残したシングル群を改めてじっくり聴いてみると、坂井泉水のヴォーカルの特徴の一つだった「『女性』性を感じさせるウェット感」が、奇跡的にも同性に嫌われずに支持されたことは、やはり彼女のヴォーカルに他の誰にも替えがたい魅力があったからだろうなぁと思わずにはいられません。稀代のメロディーメーカーである織田哲郎センセや栗林誠一郎の手によるシングル作品群も、時代が変化しても色褪せない魅力的なものが目白押し
で、今回の独偏ベスト10はいつも以上に極めて高いレベルでの順位争いとなりました。それでは独偏ベスト10の発表です!![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/105.gif)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/186.gif)
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2.もっと近くで君の横顔見ていたい (2003.11.12発売)【オススメ度★★★★★】
3.マイフレンド (1996.1.8発売)【オススメ度★★★★★】
4.こんなにそばに居るのに (1994.8.8発売)【オススメ度★★★★】
5.揺れる想い (1993.5.19発売) 【オススメ度★★★★★】
6.負けないで (1993.1.27発売)【オススメ度★★★★★】
7.眠れない夜を抱いて (1992.8.5発売)【オススメ度★★★★】
8.心を開いて (1996.5.6発売)【オススメ度★★★★】
9.Don't You See ! (1997.1.6発売)【オススメ度★★★】
10.Good-bye my loneliness (1991.2.10発売)【オススメ度★★★】
次点 GOOD DAY (1998.12.2発売)【オススメ度★★★】
1位の「息もできない」は、24枚目のシングル。オリコン最高位は3位ですが、売り上げ枚数は24.1万枚と、世間的な知名度は意外と低いかもしれません。でもね、坂井泉水のいじらしいくらい素敵な歌詞と織田哲郎の切ないメロディーがうまく相乗効果を生み出して、心にじわじわと沁みてきて思わず泣けてくるんですよねぇ・・・
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/144.gif)
♪ 息もできないくらい ねぇ君が好きだよ
ときどき過去の失恋(きおく)に 臆病になるけど
夕陽に横顔のシルエット ずっとそばにいたい
限界なんてまだ遠い この恋をかなえて下さい
♪ 息もできないくらい ねぇ君に夢中だよ
月の照らすジェットコースターが 闇をつき抜けていく
明日の予定なんて 全部キャンセルしてもいい
今度こそは本物だって 神さま信じていいですか
2位の「もっと近くで君の横顔見ていたい」は、37枚目のシングル。売り上げ的には、実はZARDのシングルの中でもかなり下位に位置する作品(5.0万枚)なんですが、日本酒のテレビCMで一時期大量に流れていたので、ご存知の方も意外と多いのでは。切ない想いをドラマティックに歌い上げるサビ部と、これと全く異なるややこぢんまりした緩やかなAメロが交互に現われるという、クラシックの世界ならともかくポップスの構造としてはかなり趣が変わっていますが、大人の女性としての彼女の魅力がストレートに感じられる作品です。
3位の「マイフレンド」は、17枚目にして通算7枚目のオリコン最高位1位を獲得したシングル。3作あるZARDのミリオンセラーシングルの一つでもあります。この作品を一言で表現すれば、「負けないで」と同じく「応援(激励)」をテーマにした曲ってことになりましょうか。とはいえ、「負けないで」と比べるとメロディラインとアレンジが随分と凝っていて、否が応でも作品全体がハイテンションになるように仕向ける作りになっているのが面白いところです
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
4位以下には、ヴォーカルの息づかいが間近に感じられる不思議な効果を持った「こんなにそばに居るのに」、一色紗英が出演したポカリスエットのCMが印象的だった「揺れる想い」などがランクインしました。
坂井泉水さんの素敵な歌声を聴くことは最早ままなりませんけれど、彼女の存在は、沢山の人の心の中で今後もずっと生き続けてくれるに違いありません。