我が家は息子たちが小さいころ、学資保険に加入しない代わりに息子たちの名義で郵便局の通帳を作ってそこにお金を貯めていました。
この話は長男のカイと次男のリクにも
「将来、大学でお金が必要になったら使うように貯めているんだよ」と話していました。
しかし結局、その通帳に貯めたお金を大学の学費に使う事はなく、生活費の中からやりくりすることができました。
なので、カイが大学でアルバイトを始めたときに、アルバイト代の振込先として使うように貯めておいたお金ごと、カイに渡しました。
しかし、高校に入ってすぐに引き籠ってしまったリクには渡す機会がなく、二十歳の時に印鑑を作って通帳の印鑑も替えて渡そうとしましたが、印鑑を替えようとした日がちょうどリクの誕生日だったため、親では替えることができませんでした。
なので、結局、通帳だけをリクに渡したのでした。
(その時の話はこちら)
その後、通帳はリクが持っていましたが、キャッシュカードは作っていなかったのもあり、全く手を付けていませんでした。
このところ、リクはゲームをやるときに使っている椅子がボロボロになってきていて、新しい椅子を欲しがっていました。
(椅子が欲しいと言う話はこちら)
椅子は折半で買おうと提案しましたが、リクは「お金ない」と言うので、
「通帳にあるでしょう?」と話しました。
そこでリクは通帳の事を思い出して、引き出しから取り出して見ていました。
「これどうやって使うの?」
「郵便局へ行けば引き出せる。一回キャッシュカード作れば、どこのATMでもお金出せるようになる」と話しました。
「キャッシュカードはどうやって作るの?」
「郵便局へ行ってカード作る手続きする」
「結局、郵便局へ行かなくちゃならないんだね」
「まぁ、そうなるね。今度、一緒に行く?」
「行ってもいいよ」
やっと通帳を使う気になったようでした。![]()
(続きます)

