次男のリクが高校へ行かなくなって以来、色々相談に乗ってもらっていたカウンセラーさんから、ある日のカウンセリングの終わりに「来月で辞めることになりました」と告げられました。
(前回の話はこちら)
私が通っていたカウンセリングは、時間前までに着いて待合室で待っていると、予約の時間に担当のカウンセラーさんが迎えに来て個室に案内される仕組みでした。
他の人が案内されるのも見かけていて、私が通っていた事務所にはカウンセラーさんは3人程いるようでした。
私の担当のカウンセラーさんは、ずっと同じ人でしたが、最初のころにいた他のカウンセラーさんはいなくなって別の人に変わっていたので、私の担当のカウンセラーさんもいつかはいなくなる日が来るのではないかと思ってはいたのですが、いざ、その時が来るとショックでした。
言われた直後は、あまり実感が湧きませんでしたが、カウンセリングからの帰り道、カウンセラーさんに言われたことを思い返していたら、だんだん実感が湧いてきました。
帰宅すると、リクがバスタオルを洗ってくれていました。
「帰宅したらリクがバスタオルを洗ってくれていました」と心の中でカウンセラーさんに報告しました。
こんな些細な事でも話す相手が居なくなると思うと、悲しくなりました。
昼ご飯をリクと食べながら、
「今日、カウンセリングに行ったんだけど、カウンセラーさんが来月で辞めちゃうんだって」
と話しました。
カウンセリングに通い始めてから何度か一緒に行こうとリクを誘ったことがありましたが、リクは頑なに「行かない」と言っていました。
カウンセラーさんは例えリクがカウンセリングに来なくても、リクの事を考えて応援している人間がいるということをリクに知っていて欲しいと言っていたので、リクには時々、カウンセラーさんの事を話していました。
しかし、リクはあまり関心を示していませんでした。
なので、今回もカウンセラーさんが辞めることを話しても
「ふーーん」と受け流すかなと予想していたのですが、
意外にも「辞めちゃうって退職するってこと?」と質問を返してきました。
(続きます)
