次男のリクが高校に行かなくなり、結局高校を辞めて引き籠ってからカウンセラーさんに相談しながら、なんとかやってきました。

 

(前回の話はこちら)

 

リクも高校を辞めて、高卒認定試験を受けると言いながら受けず、アルバイトをやると言いながらやらず、私もあれこれ外に連れ出したりしていましたが、あまり動きがないので、流石に毎週話すことも無くなってきていました。

 

最初のころは週1回だったカウンセリングも、2週間に1回、1カ月に1回とだんだん間隔をあけるようにしてきていました。

 

それでも、コロナになってテレワークになったのもあり、リクの話ができる相手はカウンセラーさんだけになっていたので、定期的なカウンセリングは色々話すことができて、私にとっては楽しい時間になっていました。

 

その日のカウンセリングもリクの様子を話して、そろそろカウンセリングの時間も終わりに近づいた頃、カウンセラーさんが突然切り出しました。

 

「実は、急に決まったのですが来月で辞めることになりました」

 

えっ?ポーン

 

いきなりの事で、私は言葉を失ってしまいました。

 

「担当している人達を連れて行くことは禁止なので、他のカウンセラーが担当することになります。」

 

との事でした。

 

「連れて行けない」と言う事は、私が通っているカウンセリングの会社を辞めて他のところに移ると言う事なのかなと思いました。

 

ただ、カウンセラーさんは辞める理由は話さなかったので、私も敢えて聞きませんでした。

 

「引き継ぐとしたら、私と同じくらいの年齢の女性か、私より少し上の男性のどちらかになると思います。引継ぎなどもありますので、考えてみてください。」

 

私は突然の事で、その場ではどうすべきか決められずその日のカウンセリングは終わりました。

 

(続きます)