読書
湊 かなえ 著 / 双葉文庫
「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかの
イタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」
ある日突然、少女に届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという----------。
家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子どもたちを待つ未来とは!?」
あとがき---
「子どもの貧困問題は、私が一冊書いたところでなんの変化をもたらすことのできない、厚い鉄の
壁のような社会問題だと思います。それでも、本書を読んでくださった方の数だけ、壁に杭を
打ち込むことができればいい。傷くらいつけられるのではないか。
そして、私にとってはそれが、貧困問題だけでなく、デビュー作から向き合おうとしてきた、
いじめや家族の問題等、社会の中にある大きな壁に立ち向かう作品を書く力になるのだと
信じています。壁の向こうにあなたの『未来』を、見てみたいと思いませんか?」
片親だったら「良い親」若しくは「普通の親」なんだけど、パートナーが”人モドキ”だったり
両親は居るんだけど、片方(両方)が、”人モドキ”だったりすると
犠牲になるのは子ども。
犠牲になった子ども自らが”未来”に向かって、人生を取り戻すお話。
子どもだけど子どもなりに一生懸命、考えてるんだよ。
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この本は”湊かなえ”さん好きなSagittariusthe(夫)が、火災後初めて買ってきてくれた本。
湊さんの本は全部、放水でダメになってしまったorz