私はひたすらに可愛いものが好きなので、花柄も大好きである。
金仙花で最後に水戸に遠征行った時に、サポートベースのケントさんが衣装を忘れて、金仙花の世界観にそぐわない私服だった為、水戸のセカンドストリートに三人で行った。
その時、私もこれ可愛い〜ってワンピースを見つけたら、ちょっと遅い誕生日プレゼントにそのワンピースをケントさんが買ってくれた。
袖は黒のシースルーで紫と黄色いお花が散りばめられたワンピース。
金仙花のラストライブの日はそれを着ていた。
お気に入りだったし、ケントさんからもらったってのが嬉しくて、それを着ていたんだと思う。
今日は暖かいので、久々にそのワンピースを着た。そうかもう三月か、と思った。
あのライブからもうすぐ五年が経つ。
結局あの後も金仙花としてライブはしてるし、ヤンマーとは今も仲良しだし、年に何度かはご飯に行っている。(大概一緒に肉食べてる)
ワンマンとか誕生日とかは、私のライブに遊びに来てくれる。
コロナ禍になってからは全く会えていないが、ケントさんとももちろん連絡をとっている。
とはいえ、当時は毎日のように一緒にいた訳だし、あの時ほど密な時間は過ごしていないし、金仙花というバンドの在り方は間違いなく変わった。
だからやっぱり、五年前を思い出すと、センチメンタルに支配される。
金仙花は、紛れもなく私の青春だった。
私の全てだった。
変わらないことは変わることよりも難しい。多分。
雲一つない綺麗な青空の下、五年前に想いを馳せる。