ウィンテルフィギュア怪奇譚 -13ページ目

ウィンテルフィギュア怪奇譚

超像可動・figma・フィギュアーツをメインに、フィギュア劇を撮影し公開しているブログです。
ほか、アニメやフィギュアの雑記や、ガチャ商品の購入報告などを行っています。

今回はフォールディングナイフのロック方式についての記事です。


オープン方法と同等に重要視されるロック方式。

それはナイフを使ううえでの安全性を確保すると同時に「ロックを解除して閉じるまで」のクローズ方法を示しています。

クローズ方法にも様々な個性があり、ナイフレビュアーはその話をさんざんするので、知っておくと選ぶ時に迷わずに済みます。

本記事では、そのロック方式の中でポピュラーなものを紹介していきます。



まずは最もシンプルで信頼性の高い「ライナーロック」について。

ナイフの基本構造として、ブレードを両側から挟み込む金属製の「ライナー」、それを覆うように握る素材を被せる「ハンドル(スケール)」という構造になっているんですが、ライナーロックはそのライナーの一部分が内側にせり出すことで、ブレードの戻りを止めるロック方式。

加工が比較的簡単で、使うパーツも少ないことから、古くから親しまれている方式です。



親指などでライナーを元の外側にずらし、ブレードを回転させる隙間を作って戻すクローズ方法。

利点はライナーの強度を利用した安定感ですが、ライナーとブレードに触れて戻すツータッチのアクションが必要なのと、戻る際にブレードの刃部分が通る箇所に一時的に指を置かなければならない危険性がデメリット。私も出血まで行かないものの刃が食い込んでた経験があります。

それでも、コストが安く済む点などから今でも多くのナイフに採用されている最もポピュラーな方式です。



次はクロスバーロック

矢印に示された部分を指でつまみ、下側に下ろすことでロックが解除され、ブレードを重力あるいは遠心力で振って戻す方式。

元々はBenchmade(ベンチメイド)という大手メーカーが「AXIS(アクシス)ロック」という特許を取得していましたが、それが切れた後に他メーカーが「クロスバーロック」や「グライドロック」として売り出すようになった、非常に人気のあるロックです。

大抵はサムスタッドやホールと合わせて作られます。



クロスバーにテンションをかければ、後は軽く振って戻すだけという、非常に手軽でスピーディなクローズ方法。

手早い開閉やズラしアクションの楽しさが利点ですが、やたらテンションが硬い個体があったり、内蔵されているオメガスプリングという弧状のスプリングが摩耗で破損するリスクがデメリット。

それでも、ライナーロックを除けば今最も作られているロックはクロスバーロックだろうなという体感があります。



お次はボタンロック

クロスバーをずらす煩わしさを捨ててボタン押すだけにしちゃおうぜ、なより手軽さを重視したロック方式。

これもクロスバーほどでは無いですが、多くのナイフが採用しています。



本当にただ左右からつまんでいるだけなので、ガッチャガチャに開閉できるフィジェティーさがあります。

これとサムスタッドなどが合わさると無限ループします。ほんと楽しい。

フィジェティーさが利点と言えますが、誤って押してしまうと簡単にロックが外れてしまう危険性や、耐久性に不安が残るのがデメリット。

個人的には実用性よりも、遊びやすさ親しみやすさみたいな部分にフォーカスした方式なのかなと思います。



こちらはコンプレッションロック

平たく言えば「背中側のライナーロック」で、スパイダルコが特許を取得したスパイダルコだけ(もしくはそれを模倣した粗悪品)の方式です。

ライナーロックの「一時的に刃の通り道に指が当たる」というデメリットを無くし、背中のライナーを指でつまむだけで1アクションでクローズという良いとこ尽くしになったもの。

左利きの人にはかなり扱いづらく、背中側の美観の均一さを損ねるというデメリットはあるんですが、右利きの自分からすると、ライナーロックの全てのデメリットを消した最高のロック方式と思います。



めっちゃやりやすい。正直すごい好き。



スパイダルコの特許が切れた現在では、ライナーを外側から押し込めるボタンを搭載した「トップライナーロック」という方式が他社から登場して話題をさらっています。

実質的なアクションはボタンロックそのものなんですが、コンプレッションロックの安定感を兼ね備えた凄いロックだと高い評価を受けています。



もう一つ重要な位置付けとして、フレームロックが存在します。

これはハンドル自体がライナーロックのようにズレてブレードをロックする方式。

何が重要なのかというと、持ってないので動画をお借りしてご覧ください。



ハンドル自体をライナーロックのようにズラして支えにするためには、それなりの強度と、厚くても重くならないような軽い金属を使わなければなりません。

つまりチタンです。

チタンは高級素材なので、それ自体をハンドルにして大量に用いたナイフはとても高価になります。

すなわち「フレームロック=高級志向ナイフ」となるので、フレームロックのナイフを持つこと自体がひとつのステータスとなるのです。

安い中国製でも300ドル以上するので手が届きません…


あとはクラシックなロックを二つ紹介します。



まずはスリップジョイント

摩擦で抵抗を出してるだけなので厳密にはロックではないし安全性も低いんですが、ロック方式で検索する時はクロスバーロックなどと一緒に並んで表示されます。

あとたまにライナーロック付きのスリップジョイントもあります。



こちらはロックバック

これも古くからあるロック方式で、矢印の部分を押し込むとロックが解除され、摩擦抵抗を感じながら自分の指でゆっくりと閉じていく形式。

強固なロックですがボタンが重く、本体の重量も増すうえ、片手ではほぼ閉じられない構造なので、現代ではクラシックなファン向けのアイテムとして扱われています。

やってみると渋くてクセになる良いロックなんですけどね。



以上が主なロック方式の紹介となります。


他にも探せば独特なロック方法を編み出してるメーカーとかあるんですが、今回の趣旨とはずれるので解説はしません。

私は最初の一本としてとりあえずライナーロックのフリッパーナイフを購入しました。安くて選択肢が多く、フォールディングナイフの構造を理解するのにもってこいです。

しかしカチャカチャいじっているうちに物足りなくなり、すぐにクロスバーロックに手を出した次第です。

切るためだけの道具じゃないと気づくと、途端に色んなものが試したくなって困りますね。沼です。


次回は握って手に触れる部分であるハンドル(スケール)材について触れたいと思います。


以上です。


雑記おわり