ー前回までのあらすじ
王の魂を追跡する可可たちは、無事にミニジャイアントモアから球を回収。
しかし謎の怪物二体の現場に遭遇した一同は、王の魂が怪物に吸い込まれてしまうのを目撃。
イグニス曰く、闇のファラオが復活してしまった…とのこと。
アバダ「ちょっと説明しろカウガール!こんな状態でヤバいの相手したくない!」
鞠莉「あっ、解除されたわよ。」
恋「助かりました…」
かのん「ねえ!闇パワーみたいなのがヤバいんだけどどうするのこれ!?」
千砂都「近づけないね…情報がないと対処もできそうにないかも。」
イグニス「あいつはな…古代エジプトから日本に来た闇のファラオでな…」
真姫「なんか考古学史揺るがしそうな告白が始まったんだけど…」
イグニス「エジプトで悪政を敷いてたせいで反乱が起こって、んで負けちまってはるばる日本へ逃げのびたそうだ。」
イグニス「太古の日本で現地民を支配したが、すぐに寿命で死んじまって墓を建てられた。現代になってその遺跡を俺が盗掘して、残された文字とかから今の経緯を知って王の魂をゲットしたまでは良かったんだがな…」
可可「盗掘も良いことではないです。」
イグニス「で、でだ、永い時の中で超常的な力が宿ったみたいでな、奪われた魂を求めて『棺』と『肉体』を意味する怪物が動き出しちまって…王の魂もなくすしで…まぁ…その…」
真姫「怪物の方はこの町の超人が勝手に片付けると思ってた?」
イグニス「よく分かったな。」
真姫「ぶっ飛ばす。」
イグニス「すまん!」
イグニス「こうなったのは俺の責任だ!だが王の魂が戻ったあの怪物は暴れちまうだろう。みんなで倒すのを手伝ってくれないか…?」
アバダ「私ゃ構わんぞ。正直おもろい。おぬしらどうじゃ?」
鞠莉「ワタシはいいケド。」
バッキー「ノーコメント。」
垓「良いではないですか。ここに集まった超人や一般人の面々に、サウザー課の実力を示して格の違いを分からせるチャンスが到来
ドサッ…
鞠莉「はあ!?ちょっとアマツサン!」
ユーリ「なんだ、寝不足か?」
ドサッ!ドササッ!
ウィンテル「や…やべぇ…!」
真姫「なによ…これ…」
すみれ「やば…全然力が入らない…」
凛「凛も力が抜けてジャパリまんになっちゃったにゃあ…」
すみれ「その理屈はおかしい!」
アバダ「こりゃ凄まじい闇の力だ…!私らのパワーを奪い取っている…!相当な力の持ち主じゃぞ!」
イグニス「やべぇな、結局俺だけかよ…!」
アバダ「どうなっとる…?イグニス、おぬしだけなぜ力を奪われんのだ…?」
イグニス「俺のパワーソースは『闇』だ。耐性があるらしい。」
アバダ「……!」
ゴゴゴゴゴ…
イグニス「どうやらファラオのお出ましだ。」
ホニャプ「我が名はホニャプ。この地を再び支配する者なり。」
ウィンテル「ホニャプ!」
鞠莉「ホニャプ!?」
かのん「ホニャ…ぷっ!かわいい…!」
イグニス「仕方ねぇ、本気出させてもらうぜ…!」
イグニス「未来を染める、漆黒の闇…」
イグニス「トリガーダーク。」
ボワッ!
ズン…!
可可「おおっ!?」
すみれ「強そうじゃない…!」
イグニス「いくぜいくぜオラ!」
ダダッ!
ホニャプ「愚かな民よ。我の前にひれ伏せ。」
イグニス「お断りだ!」
イグニス「俺は自由を奪われるのが一番嫌いなんだよ!」
ドゴォン!
イグニス「あれ?当たった…よな?」
イグニス「そらそら!」
ガン!ゴン!
イグニス「マジかよ。」
ドバァァン!
イグニス「ぐあああああっ!」
ズダン!
可可「イグニスさんっ!」
イグニス「ダメだ…こいつテキトーな設定のくせしてクソ強ぇぞ…!」
ウィンテル「やべーな、闇属性とは盲点だった…!この町にその手の超人はほぼいないんだよな…」
真姫「どーすんのよ…!」
ユーリ「おい、闇の者。」
イグニス「あ?誰が喋ってんだ?」
恋「剣です、剣。」
イグニス「これか?」
ユーリ「私を使ってみないか?」
イグニス「?」
ユーリ「私自身はこの戦いの前に体力を使い果たしてしまったが、光剛剣最光としての力は失われていない。きっとお前の力になるだろう。」
イグニス「へぇ…」
イグニス「やってみるかねぇ。」
チャキッ!
その2へ続く