鞠莉「うふ、うふふふ…」
鞠莉「おねーちゃん♪うふふふ…」
アバダ「………」
アバダ「なぁ鞠莉…その呼び方、ムズムズするからよしとくれ…」
鞠莉「え~っ!なんでよおねーちゃん!もう小原の家名もあげちゃったんだから事実上の姉なのに!」
千歌「そうだよ、よしたげなよ鞠莉ちゃん。いきなり姉呼びは気持ち悪いよ。」
鞠莉「ファックス!ワタシの気持ちも知らないでそんなこと言って!」
ルビィ「まぁ、妹経験が少ないから今だけはウキウキしててもいいんじゃない?」
千歌「そだね。姉とかウザって思う経験もまだないしね。」
鞠莉「ぬうぅ~妹経験豊富な連中から冷ややかな目で見られる…」
アバダ「ちゅーわけで改めてよろしくな、ルビィ、千歌。」
ルビィ「よろしくね、アバダちゃん♪」
千歌「あたしはちっちゃいネバダちゃんとは絡まなかったけどよろしく。」
アバダ「アバダね。州みたいに言うな。」
アバダ「ほんで、今日は年頃の女子が揃って珍事件の捜査するとか言っとったな。」
鞠莉「そうそう、妙な噂でほっとけなくてね~。」
アバダ「女子高生ならスイーツとかハラジュクとかレンアイとかそういう単語が行き交うと思っとったのに…」
千歌「ごめんね、ライダーとかバトル魔法使いとか珍事件とか言って。」
アバダ「いいよ…私もおぬしらの年頃は敵の首を刎ねて喜んどったし…」
ルビィ「修羅の道だ…」
イズ「では、珍事件女子会に相応しい情報を提供いたします。」
千歌「急に来たなロボ。」
5日ほど前から、冬王第三公園周辺にて、立て続けに歩行者が転倒する事案が多発した。
子供や老人なら分かるが、世代を問わず若者すら方向感覚を失って転んでしまうため、怪我人が続出。
転んだ者たちは「急に景色が入れ替わった」と述べており、何らかの事象が対象者の視界を混乱させたものと思われる。
磁場の異常か?魔力的なものなのか?原因の究明が急がれる事態となっている。
イズ「名付けて『老若男女スッテンコロリ事件』。」
アバダ「いい感じにユルい珍事件じゃ…」
千歌「ユルい珍事件だからゆるちんだね。」
鞠莉「ゆるちんは規制かかりそうだからやめな。」
アバダ「では参ろう!ゆるちん捜査へ!」
千歌「おーっ!」
ー冬王第三公園ー
アバダ「到着!」
千歌「ゆるちんはどこじゃ!」
ザッ!
?「待ってたぜ超人ども。」
ルビィ「ぴぎっ!?」
アバダ「ほぅ…いきなり犯人が現れるとは、随分なことだ。名は何と申す?」
コロリン「俺の名はコロリン。スッテンコロリのコロリンだ。」
ルビィ(ちょっとかわいい…)
鞠莉(ソゥキュート…)
千歌「コロリンちゃんの目的はなんなの!?」
コロリン「ちゃん付けすんじゃねーぞ!そんな可愛いキャラのつもりでやってねーんだ!」
ルビィ(怒っててかわいい…)
コロリン「俺の目的は自らの力を証明することにある。最近珍事件を潰して回ってるサウザー課とかいうのにケンカ売るために、小さな事件を起こして誘い出していたのだ。」
アバダ「なるほど…」
アバダ「ならばお望み通り、サウザー課最強の魔術師、このアバダ・ダバダーが相手をしよう。」
コロリン「ほう、サウザー課が直々にお出ましとは俺もツイてるな。」
コロリン「勝負だ、アバドゥンボルンババ。」
アバダ「アバドゥンボルンババじゃなくてアバダね。」
コロリン「食らえッ…!」
コロリン『くるくるビーーーム!』
ビビビビビ!
アバダ「!」
ブババババ!
鞠莉「なんじゃこりゃああ!?」
ルビィ「ぴぎゃーーー!!」
アバダ「しもうた…面白そうと思って避けずに食らってしまったわ…」
千歌「珍事件ハンターの性だね…」
アバダ「んっ…?」
アバダ「なんだ!?コロリンが消えたぞ!どこへ行った!?」
千歌「違うよアバダちゃん!こ、これは…!」
ドドドドドドドド…
ドドドドドドドド!!
アバダ「アタマが逆になっとる!!」
ルビィ「ペギャーーーーーーー!!」
コロリン「ハッハッハ!俺はクルリンドーパント!貴様らの首はもう俺を倒すまで戻らんぞーーッ!!」
アバダ(やべぇ~めっちゃ楽しい!!)
その2へ続く
おまけ
web受注限定生産、figmaナガトロンが三ヵ月遅れで着任しました!
めっちゃカッコいいですぅ~。
figmaは急に品質でハズレが来ることあるんでドキドキでしたが、安定したクオリティです。
まだ艤装はいじってないですが、ロングジャケットがひらひら動かせるのでアクションが楽しいんす。
髪型も少し動きが付けられます。
すごく強そう。アメコミヒーロー的な雰囲気すらある。
買ってよかった。