アク劇 acl.628《ウィークエンド・シャッフル その1》 | ウィンテルフィギュア怪奇譚

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ほか、アニメやフィギュアの雑記や、ガチャ商品の購入報告などを行っています。

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?「みんな~っ!今日は私のライブに来てくれてありがとう!」

 

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?「私が冬王町へ来て三年経ったけれど…この町で過ごす日々は本当に幸せ。毎日楽しくて、私が生きる意味を実感させてくれる。」

 

?「そんな感謝の気持ちを歌にしたので、聴いてください。」

 

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『ウィークエンド・シャッフル!』

 

~~♪

 

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ワァーーーーッ!!

 

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ー四日前ー

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ミク「ぐぬぬぬぬ…!」

 

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ミク「毎年毎年新しい雪ミクとレーシングミクが現れ…figmaやねんどろいどでは今さら桜ミクが立体化されて反響を得ている…」

 

ミク「もはやあたしの事を覚えているファンなんていないに等しい。」

 

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ミク「どちくしょうがおんどりゃああ!」

 

バコォン!

 

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ミク「…やっぱりあたしの人生…いやボカロ生…間違いだらけだったのかしら…」

 

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ミク「まぁいいや、シエルの店で極上スイーツ食べて元気出そう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ミク「フフフ~ン♪」

 

ミク「雪ミクなのに~冬にまつわること一回もやってないよフフフ~ン♪」

 

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ミク「あっ、希。おはよ。」

 

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希「えっ、ウチ?」

 

希「…しかおらんよな、えぇーと…」

 

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希「おはようさん。」

 

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そそくさそそくさ…

 

ミク「……?」

 

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ミク「えっ、なに今の…一瞬他人のフリしようとしてなかった?」

 

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ミク「もしや新手の嫌がらせッ!?」

 

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ミク「いやいやいやそういう悪質なやつを希がやると思えないし、これ多分あたしのせいだわ…思い出せ、何か希にやっちゃマズいことした経歴があるはずよ、怒らせた理由があるんだ思い出せあたし…」

 

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ミク「分かんないからいいや。」

 

トコトコトコ

 

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ミク「あ~でもやっぱ気になる!あたしにムカついてんならいっそのことストレートに殴ってくれる方が分かりやすいし良いんだけどなぁ~!」

 

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ミク「やっぱり問い詰めて一発…」

 

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ミク「腹部に…殴打……」

 

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ミク「えっ?」

 

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?「皆さん、今日も私の路上ライブにお集まりいただき、ありがとうございます。」

 

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初音ミク「初音ミクです。」

 

ミク「!?」

 

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初音ミク「私がこの町に来てもうすぐ三年。でも、今日も変わらずに、皆さんに大好きな歌を届けたいと思います。聴いてください…」

 

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ミク『スノー・パラダイス!』

 

~~♪

 

~~♪

 

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~~♪

 

メイス「うむ。いつ聴いてもいい歌声だ。」

 

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ミク「ねぇメイス…今あのミク、もうすぐ三年って言ってたけど、そんなに長くこの町にいたかしら?」

 

メイス「ん?なんだ、君も初音ミクか?」

 

ミク「ミクだよ忘れんな!」

 

ミク「あたしは世界中で活躍する、数多の初音ミクの一人。でもあのミクをこの町で見るのは初めてのはずなんだけど。」

 

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メイス「そりゃそうだろう、私は君を見るのが初めてだ。君はこの町に来たのは最近か?あのミクは冬王町に三年ほど住んでいて、ほとんど毎日ああやって路上ライブで我々を癒してくれている。

 

ミク「……??」

 

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メイス「君も歌は上手いのか?まぁ、初音ミクは何人いてもいいはずだ。この町での活躍を期待しているよ。」

 

ミク「………」

 

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ミク(あぁ、これはヤバいな。メイスはマジで私のこと忘れてる。)

 

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ミク(逆にあの知らないミクが有名になっていて…あたしと入れ替わってるみたいな状況だ。たぶん何らかの『攻撃』か『現象』か…スタンド能力?怪異?)

 

ミク(希もきっと、この現象のためにあたしのこと忘れてたんだ。良かった、あたしが傷つけたからじゃなかったのね。)

 

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ミク(それにしても、楽しそうだなぁ。どんな原因だろうと、今の状況に攻撃性は感じないし…焦らなくてもいいよね?)

 

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~~♪

 

ミク(いい曲だ。聴き終えるまで待ってから、あのミクに話を聞いてみよう。)

 

~~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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初音ミク「あおいちゃん、お疲れさま。今日も最高の演奏だったよ、ありがとう!」

 

あおい「サンキュー。ほんじゃアタシは帰るね、ばいばい~。」

 

初音ミク「うん、またよろしくね!」

 

あおい「もちろん!」

 

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初音ミク「…あなた…」

 

ミク「………」

 

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初音ミク「私のライブ、ずっと聴いてくれてたよね。ありがとう。あなたもこの町で活動したいミクなの?」

 

ミク「別に、活動する気はないわ。」

 

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ミク「とりあえず、最初に聞かせて。」

 

初音ミク「なにを?」

 

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ミク「この現象って、あなたの仕業なの?」

 

初音ミク「………」

 

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初音ミク「なんのことかな?」

 

 

 

その2へ続く