2024年4月 鑑賞映画ひとことレビュー | (ほぼ)月一更新(予定)鑑賞映画ひとことレビュー

(ほぼ)月一更新(予定)鑑賞映画ひとことレビュー

月一で初鑑賞映画の感想を書いてます。
あくまで個人の感想です。立派な考察・評論は出来ませんのでご容赦下さい。

2024年4月鑑賞映画ひとことレビュー

 

4月の初見本数は26本。

 

「ゴーストバスターズ フローズン・サマー」

 本家シリーズ第5弾という事で、いよいよ本格的に新生バスターズが活躍する今作。なのですが、どうにもこうにも煮え切らない消化不良な凡作となってしまいました。何故にそうなのかと考えるに、もうこれキャラの魅力不足に尽きるのです。主人公の天才少女をはじめ(演じてるマッケンナ・グレイス嬢は文句無しの超絶美少女なのですが何故にこのメイク、このメガネ。いや作劇的には理解しますが、だからこそ。ポール・ラッドもほぼアントマンなのはどうなのかと)とにかく新規メンバーに魅力が無い。多分制作側もわかってて旧メンバーをヘルプにしているけれど、いかんせんみんなもうやる気無い&いまいち元気なしなもんだから、なんとも切ない空気が流れてしまってます。

 新生バスターズが本当に家族になるという成長物語もお約束にすぎるし、結局古き良きゴースト達に頼り切りなのはいかがなものかと。良くも悪くも現状のハリウッドらしい映画ではありました(まあマシュマロマンは可愛かったですが)。

 あと、映画に出てくるYOU  TUBERが総じてムカつくキャラなのは映画業界のささやかな抵抗なんでしょうか。その中でも今作の韓国系のガキ、史上最悪にむかつきました(苦笑)。

【65】

 

「アガサと殺人の真相」

 イギリス産の小粋で軽めなミステリー。あんまり気合い入れて見ちゃダメ。

【60】

 

「オーメン ザ・ファースト」

 世界一の職人監督(個人的意見)リチャード・ドナーの代表作「オーメン」。その最高の設定とづロサでオカルト映画のマスターピースとなっておりますが、シリーズとしては結構不遇。3作目でとどめを刺されたオリジナルから手を変え品をか細々と続いておりましたが、夢をもう一度と新たなシリーズの立ち上げ第1弾となる本作。正直今更感が半端なかったのですが、いやいやどうして作り手側の誠意が伝わる良作でした。

 映画は悪魔の子ダミアンの出生の秘密が描かれるプリクエル。いやもうそれだけで蛇足以外の何物でもないのですが、その誕生の謎を修道院を舞台にしたミステリーとして描いた事により、スリルとサスペンスが継続。不穏で不気味な修道院の雰囲気や、王道のどんでん返しもあったりで物語も丁寧かつ繊細。結構遠慮無しなエログロと合わせ、正統派オカルトホラーとして見応えがありました。そこかしこに宗教への疑念や怒りなどを散りばめながら、悪魔とは何ぞやまで言及させるその心意気は、ラストの展開も含め、1作目へのリスペクトに満ちていて感動的でした(とはいえこのまま続くとマルチバース化になりますが)。

 シリーズ化されるかどうかは微妙な成績ぽかったので残念なところもありますが、先の「エクソシスト」の軽さに比べると遥かに考え抜かれ、力が入っているこの映画、ぜひこのまま大統領ダミアンからのハルマゲドンまで突き進んで欲しいです。

【75】

 

「アイアンクロー」

 我々が子供の頃はプロレスブームで、それこそゴールデンタイムに猪木やら馬場やらが大活躍していたので、アイアンクロー=鉄の爪をあやつるフォン・エリック一家については、チャンネル争いに破れ(太陽にほえろは強かった…)ほとんどプロレス無知な自分でさえ聞いたことがあるくらい有名な選手でありました。とにかく”鉄の爪”というパワーワードが強烈で、フォン・エリックというドイツ貴族のような名前と共に一部中二病少年には熱烈な人気があったものでした(片田舎の自分の小学校界隈ではのお話ですが)。

 そんなフォン・エリック一家の兄弟たちを描いた実話ドラマがこれ。

 前記したようにプロレス素人なので、この一家に起こった悲劇の連鎖についてはついぞ知らなかったのですが、実話というにはあまりにも悲しすぎるドラマを、次男の目を通して父との関係を描いた魂揺さぶる傑作でした。

 絶対的な権力者の父の教えを守り、プロレス界で成功を収めていく兄弟たちを描いた前半から不穏な空気が流れているのだが、三男の死を皮切りに怒涛のように攻め寄せる悲劇の中、絆を信じ、それでも愛する兄弟を支えようとする次男(ものすごく繊細に演じたザック・エフロンはこの映画で確実に一皮むけたと思います)がとにかく素晴らしく、強権的な父に絶対的な愛がありつつ、トップにはなれないその悔しさや兄弟たちに対する信頼と愛、そしてそんな兄弟たちを追い詰めた父に対する憎しみの間に苦しむ様は観ていて息苦しいほどにエモーショナル。盲目的に父を信じた男の失意と絶望、だけど家族を信じたいという強烈な愛の葛藤のドラマが、リアルなプロレスシーン(鍛え抜かれた体と技でリアルに見せ切るその心意気。役者さんってほんとすごいですわ)と共に、悲劇満載なのにお涙頂戴には堕落せず、一歩引いたような目線の中で大事なところはきっちり見せ切る演出のバランスも最高で、全米が泣いただけでは決して収まり切らない、人間の尊厳と愛の至高さをしっかり描いた、昨今稀に見る傑作ヒューマンドラマでした。

【80】

 

「インフィニティ・プール」

 お父さんと比較するとどうにもかっこつけなところがあるクローネンバーグJr.の第3作。今回Jr.史上最もお下劣かつ、最低の映画でした(誉め言葉)。

 スランプ中の作家ジェームズと資産家の娘である妻エムは、高級リゾート地として知られる孤島へバカンスにやって来る。ある日、ジェームズの小説のファンだという女性ガビに話しかけられた彼らは、ガビとその夫と一緒に食事をすることに。2組の夫婦は意気投合し、観光客は行かないよう警告されていた敷地外へとドライブに出かける。実はその国には、観光客は罪を犯しても自分のクローンを身代わりにすることで罪を逃れることができるという恐ろしいルールが存在しており……(映画.comより)。

 とまあお話だけみれば上流階級の暇を持て余したお遊びを批判する寓話のような感じですが(実際その通りなのですが)、映画はエログロ、そして鬼畜所業満載の胸糞悪さがマックスで、吐き気を催すほどの悪意に満ちた空気感は父親の冷徹な理系とは違う、独自の個性が見えてなんだかほのぼの。前2作と比べると好き放題のレベルが演出も含めかなり向上。映画の完成度としてはかなり上がっているなあという印象でした。

 まあ今作に関してはミア・ゴス嬢の貢献が多大で、相変わらずのビッチ&ゴスの女王っぷりが強烈に素晴らしく、またお相手のアレキサンダー・スカルスガルド(目の下のクマの病的なまでの黒さがもう変態っぷりマックスで最高)のヘタレっぷりとの相性が抜群で、映画の変態性を10倍増しにしてくれています。

 とはいえなんだか頭でっかちな印象があるのも事実で、全体に理詰めで知識で作りました感があるわりに、お父さんならきっちりモンスターで見せたであろう肉体変容な怪物登場シーンなんかも、恥ずかしいのかどうにも芸術的っていう胡麻化しがあるのがアンバランスというか中二病というか。そこを乗り越えれば本当の変態監督として父を超える可能性があるのになあなんて思ってしまいました。

 かなり観る人を選ぶ映画なのに、カルトになり切れない、そんな迷いを感じた映画でした。

【75】

 

「ある閉ざされた雪の山荘で」

 とにかく役者陣のザ・演劇!演技に辟易(しかもみんなノリノリ)。まあそういうお話ではあるけれど、それをそのまんま持ち込むのは映画否定ですよ。

【60】

 

「ガンズ・アンド・キラーズ」

 決して悪くないニコケイ主演の王道西部劇。なぜ今っていえば今更ですが。

【65】

 

「ザ・タワー(2022)」

 ロックダウンフランス産シチュエーションスリラー。

 突然暗闇に包まれ外界と遮断された集合住宅の中で起こる様々な出来事とその顛末を、長期間のスパンで描いた圧倒的にダークで陰湿な寓話的なスリラーなのですが、どうにもこうにも中途半端な映画でした。

 なんというか、SFとして設定が曖昧(というか説明が皆無)。寓話としてはストーリーが平坦で分かりづらい、スリラーとしては人間の関係性の描き方とキャラクターが多すぎ(かつ散漫)でサスペンスが無い。暗く陰湿で息苦しすぎる映像と全く救いのない展開はそれなりに印象には残るけれど、「だから何がしたいの?」ていう疑問が鑑賞中ずっと頭の中で蠢いておりました。要は単純にシナリオの練りこみ不足、演出の経験不足が原因で、とにかくわかりづらくただ嫌な気分になるだけな映画になってしまってました。まあ言ってしまえば非常に退屈だったわけでして。

 観ているのが不快だけれど目を離せない所謂カルト系ホラー・サスペンス映画とただ単に不快なだけの映画の違いを明らかにしてくれる、ある意味いい判断材料になる映画です。

【55】 

 

「No.10」

 奇作で怪作。そして何より面白い、至極真面目だけどどこかがずれまくってる、そんなSFカルト映画。

 幼少時に記憶をなくし、森に捨てられた末に里親のもとで育てられた男性ギュンターは、大人になると役者として舞台に立つようになった。しかし、共演者と不倫をしたり、ひとり娘が肺をひとつしか持たない状態で生まれてくるなど、その人生は波乱含みだった。やがて役者仲間に裏切られて残酷な仕打ちを受けたギュンターは復讐を決意するが、その先には想像を絶する事実が待ち受けていた…(映画.comより)

 あらすじだけだとSFサスペンスかホラーミステリーかという感じで、観る前はそういうイメージだったのですが、上映開始から1時間位、まるで昼ドラのような、所謂よくある不倫ドラマが続くというまさかの展開。肩透かしかと思いきやこの不倫ドラマがなかなかに良く出来ていて、曲者役者が多数登場の演劇のリハーサルが舞台なので、寝取られ夫の演出家が、使えない役者のバカっぷりに絡めた主人公に行う嫌がらせが陰湿かつすこぶる面白く、裏切られオタオタする主人公のみっともなさと、あっけらかんと捨て去るヒロインの薄情っぷりがまた軽快で、監督力あるなあって感じだったのですが、それから一変、後半はなんだか陰謀論とオカルトとSFがごちゃ混ぜになったなんとも言えないハチャメチャ展開。またそれがSFミステリーとしてもなかなかにオリジナリティがあって程よく出来ているものだから、まさに一粒で2度おいしい映画となっております。

 そんな妙な映画なので、伏線がどうとか、辻褄がどうとか勢にはすこぶる評判が悪いみたいですが、とにかく面白ければなんでもありな姿勢(作り手側は至極真面目に伏線はったりなんだりで作っているのでしょうが)が癖になる、久々のおバカなカルト映画でした。

【75】

 

◇「ダーティ・セブン」

 小汚い男達がカッコ良すぎるザ・マカロニウェスタン。

【60】

 

◇「トランサーズ 未来警察2300」

 古き良きフルムーン産B級SF。懐かしい名前満載でなんだかキュンとしました。出来は言わずもがなです。【50】

 

「貞子DX」

 もう真面目に貞子をホラーとして扱う事はないのだなあと切なくなりました。コメディとしても酷い出来。やる気無いならやめればいいのに。

【40】

 

◇「ビッグフッドVSクランプス」

 一体何を見せられているのか、ひたすら混乱しまくりの70分。ある意味ここまでメチャクチャだと正気を疑うレベルです。

【40】

 

「法廷遊戯」

 かなり強引かついい加減で偏ったミステリーをそのまま感動巨編みたいな変なノリで映画化してしまった妙な映画。杉咲花が浮いてるのが悲しい。

【50】

 

「マンティコア 怪物」

 なんだか予告編で勝手に「ポゼッション」的なモンスター映画と誤解していましたが、心の中の”怪物”が目を覚ます的なサイコサスペンス映画でした。

 空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーの内気な青年フリアンは、同僚の誕生日パーティで美術史を学ぶ女性ディアナと出会い、聡明でミステリアスな彼女にひかれていく。その一方で、フリアンは隣人の少年を火事から救ったことをきっかけに、謎のパニック発作に悩まされるように。やがてフリアンが抱えるある秘密が、思わぬ怪物を生み出してしまう…(映画.comより)

 とにかく非常に悲しく切なく、そして恐ろしい映画。人間の持つ複雑な欲望や感情に対する人々の葛藤や苦悩を、ドラマとして見せる監督の目線が厳しいながらも優しい感じなのが結構な救い。作り自体は非常にオーソドックスで、主人公をはじめ登場人物にしっかりと寄り添いながら、決して感情に流されること無く、冷静な目線があるところもなかなかに真摯。よくよく考えるとかなり変態な二人なのだけれど、その性癖以外は至極普通の愛すべき人たちである事をきっちり描いているのがなんだか良い感じでした。とはいえ物語は結構酷な展開を迎えるのですが、それでもこのラストは個人的にはハッピーエンド。人生のドツボにハマった二人のなれの果てとしては非常に幸せな結末な気がするし、はぐれ者の救済という目線では監督の一貫した思想なのだと思います。

 非常に真面目かつオーソドックスな変態映画でした。

【75】

 

 

「おまえの罪を自白しろ」

 アイデアは面白いし、お話的にも悪く無いのだけれど、主役の男の子の説得力の無さが致命的。

あとこの手の堤真一もちょっと飽き気味…

【55】

 

「オクス駅お化け」

 期待した割に結構普通にまとまってしまった感じ。高橋洋のムダ使い感が…

【55】

 

「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」

 お話的にはよくある話だけど、カースタントと主人公のカッコよさでいい感じに嵩上げされた韓国産かなりウェットかつユーモア溢れる「ザ・ドライバー」。

【70】

 

「隣人X 疑惑の彼女」

 この設定だとこういう風になってしまうのね日本では。というエセ社会派エセSF。上野樹里は可愛いけれど林遣都はミスキャスト。

【60】

 

「ザ・ウェイバック」

 ベン・アフレックのベストアクト。結構ビターなのがなんとも良い。

【65】

 

「必殺!5 黄金の血」

 なぜか見てなかった5。藤田まこと、やっぱりカッコ良すぎ。まあかなり時代を感じるのはご愛嬌。ノリピーがいろんな意味で恐ろしすぎ(苦笑)。

【50】

 

「デビルクエスト」

 いくらそれなりに優秀でもそのジャンルのセンスが無い監督に作らせたらダメという見本のような映画。

【50】

 

「ゴジラ×コング 新たなる帝国」

 本家東宝版が「シン・ゴジラ」と「ゴジラー1.0」で真面目リアル路線を進んでいる他方、レジェンダリー版がどんどんおバカになっていくのがなんとも面白い「ゴジラ」ワールド。そんなレジェンダリー版の最新作にして最高におバカな傑作が爆誕してしまいました。

 以前にも書きましたがそれほどゴジラに思い入れが無い人種で、正直語る事も恐れ多いのですが、今回については「ビーバップハイスクール:モンスターバース与太郎哀歌」とでも申しましょうか。ヤンキー同士の抗争ものとして堪能させていただきました。

 片や地上世界の王:ゴジラと、片や地下世界の主:コング。埼玉の最強ヤンキーと、千葉の最強ヤンキー。会えば必ず一戦交えるものの、お互い一目置いてる好敵手。そんな最強ヤンキーが治める南関東に、北関東最強の茨城の暴君が抗争を挑んできた…な妄想がピッタリすぎるザ・最強ヤンキー決定戦。中山美穂っプリが半端ないモスラと、知能は低いが最強の力をもつシーモを従えた凶悪スカーキング、ミニラ的な愛されキャラの舎弟スーコがビーバップというかクローズ的な世界を体現。気は優しくて力持ちなコングと、凶暴だけれど仁義に熱いゴジラの、吹き出しが幻視出来るかのようなヤンキードラマは、もはや人間を必要としないまでに昇華。ピラミッドでもタイマンでゴジラがバックドロップをかました瞬間、この映画の傑作認定が自分の中で決定しました。友情・努力・勝利のジャンプイズムをも取り込み、人間ドラマは極限までにスリム化(美少女の成長物として、母と子の感動ものとして、我らがダン・スティーブンズの癒しキャラ全開ものとして、それはそれで充分楽しめました。)。物語を引っ張るエモーションはコングに任せて、とにかくバトルものとして、そして様々な怪獣が世界狭しと大激突する怪獣特撮スペクタクルものとして(まあ今回はかなり往年の特撮リスペクトは減りましたが)、お腹一杯な快作でした。まあコングがドラマ背負っている分、ゴジラの扱いがちょっと雑な気もしましたが、そこはなぜがおさるさん系が大好きなアメリカンなのでしょうがないところです。

 知能指数がめちゃくちゃ低めな中学生的妄想怪獣映画ですが、ここまでそれを徹底してしかもクソ真面目に丁寧に作られたら降参するしかないレベル。お金と手間をかけまくったヤンキー怪獣行進曲。最高です。

【80】

 

「エッジ・オブ・トゥモロー」

 流石にアクションはケレン味たっぷりで楽しいけれど、このオチで全て台無しな香港産ダメ映画。

【50】

 

「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」

 19世紀イタリアで、カトリック教会が権力の強化のために7歳になる少年エドガルド・モルターラを両親のもとから連れ去り、世界で論争を巻き起こした史実をもとに描いたドラマ。

 とにかくこれが実話かと疑うほどに恐ろしくも残酷な物語。厳格なユダヤ教信者の家に生まれたのに、理不尽な理由でカトリック教会に連れ去られたエドガルド少年の悲しすぎる運命は、激動の時代を迎えようとするイタリアの歴史的過渡期を象徴する出来事なのでしょう。訳も分からず周りが激変した中で、幼いエドガルド少年の、状況に適応せざるを得ない心と、家族に会えない絶望を抑え込もうとする心の葛藤、なんとか取り戻そうとする家族の戦い、そして権力に酔い、自分達の保身のために信仰の名のもとに人々を破壊していく宗教の醜さ、恐ろしさを、ゆったりとした荘厳なる空気の中、非常に丁寧かつ怒りを込めた目線で描かれます。

 とにかく感じるの宗教という名の選民思想とグルーミングの恐ろしさ。特にラストシーンは現在の世界の縮図のようで、あまりに切なく、怒りと恐ろしさに涙します。

 その頃のイタリアの歴史をもう少し知っていればもっと良かったのでしょうが、それでもこの宗教という病、というか神を利用する人々がもたらす欲に塗れた残酷さに慄然とする、そこらのホラー映画よりよっぽど恐ろしい力作です。

【75】

 

「シティハンター(NETFLIXオリジナル映画)」

 コミックの世界に突き抜けてしまう境界線をかろうじてリアルに繋ぎ止めておける男・鈴木亮平の真骨頂。荒唐無稽なおバカになるところをかろうじてリアルに見せてしまうこの人の演技と肉体による力技は本当に素晴らしいです。

 とりあえずゲットワイルドが流れればオールオッケー。

【75】

 

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