2026年3月 鑑賞映画ひとことレビュー

 

3月の鑑賞本数は31本。WBC残念でした。いやーベースボールっていいものですねえ。

 

□「エルミタージュ幻想

 ソクーロフの超絶技巧芸術作品。確かに凄まじい手間と時間と労力がかかったであろう歴史上稀にみるワンカット映画なのですが…それ以上にも以下にも感じないのは自分の読解力の無さだけでは無いと思うのですが…

【65】

 

■「嵐が丘(2026)

 かの名作「嵐が丘」の何度目かの映画化。今回は「プロミシング・ヤング・ウーマン」の監督・脚本エメラルド・フェンネル作という事で、おおよそこうなるかなあと想像していた感じの映画となっておりました。

“嵐が丘”と“”がついているように、こちらの映画は監督のリイマジネーション。原作を結構改変の上、いろんな要素をまとめた上で、2時間ちょっとの上映時間で描いている分、かなりシンプルかつストレートな恋愛映画になっております。この世の涯のような滅びの美しさがたまらないヨークシャー北部の嵐が丘を背景に、幼なじみの男女の壮絶な恋愛模様が描かれるわけですが、原作とは異なりシンプルな分その情感は相当強烈。二人の役者の熱演も相まってコスチュームプレイだけれど現代でも充分楽しめる映画となっております。ただ、そこは「プロミシング…」の監督、バリバリ男性社会・身分社会だった当時の状況を反映させつつ、いかに男が馬鹿でどうしようもない生物なのかを辛辣に描いていて、ちょっと情けないヒースクリフや、金持ちの余裕はどこへ行ったんだ旦那含め男がみんなどうしようも無い感じなのは(時代感も含め)痛快だけれど、男としては胸が痛い思いでした。あと、熱演とは書きましたが、野生み溢れる(だけど情けない)ジェイコブ・エルロディの繊細な演技はお見事だったけれど、マーゴット・ロビーはなんというか陽気なアメリカンウーマンなイメージが抜けきれてないのが(個人的な意見です)ちょっと勿体なかったです。

【65】

 

■「正義廻廊

 香港で実際にあった猟奇事件と、その裁判を映画化した法廷ダークスリラー。

 両親との間にわだかまりを抱えていた青年ヘンリー・チョンは、友人アンガス・トンと共謀し両親を殺害。その遺体を切断して遺棄した。やがて2人は逮捕され、犯行は決定的と思われたが、裁判が始まるとアンガスは殺害を否認。ヘンリーが両親を殺し、自分は脅されて遺体を解体したと供述する。一方、ヘンリーはアンガスと2人で殺害したと主張し、アンガスの証言は正反対だった。すべてが揺らぎ始め、迷宮の中に入り込んだような裁判で、弁護人と検察官の攻防が続き、陪審員たちの倫理観や感情も揺れ惑うが、やがて判決の時を迎える…(映画.comより)

 実際の事件は結審済みで犯人は服役中。果たしてその判決は正しかったのかどうか、映画でその顛末が描かれるのですが、とにかく暗い。ダーク。陰湿。ぬめぬめ。事件の猟奇性もさる事ながら、その事件を回想でしっかりと映像化してるものだから観ていてイヤーな気分になる事必至。しか主張の違う犯人それぞれの意見を映像化している分同じ不快感を2度も3度も味わうという、ミステリーとしての正攻法がまんまRー15猟奇映画になってしまっているという、なかなかに味わい深い構成でありました。その回想に陪審員たちがそれぞれ意見を戦わせて行くわけですが、ちょっとこの部分が弱い印象。陪審員それぞれのキャラがパターン化しすぎていて、今一つ面白みにかけるのが勿体無いというか、実際の陪審員に気を遣ったのかもしれませんが、どうしてもこの部分のドラマ性の薄さが気になりました。

 果たしてその過剰なまでの白痴は本当なのかと最後まで匂わせる繊細な演技を見せるアンガス役のマク・プイトンと、末期の中二病である最低のクズを魅力的に演じたヘンリー役のヨン・ワイロンの二人の演技が本当に素晴らしく、実際の事件であるとはいえ、ここまでリアルでサスペンスフルなのはこの二人の功績。

映画は明確な答えを出していませんので観客それぞれに答えはあるのでしょうが、個人的には誤審に一票。

胸糞悪い映画ではありますが、かなり真面目に作られた立派な映画だと思います。

【70】

 

□「ヒドラ」

 設定自体はかなり血が滾るのですが、如何せんお金が足りない感が半端なく…残念。

【55】

 

□「パトリオット・ウォー ナチス戦車部隊に挑んだ28人

 第二次世界大戦中のロシアの有名な逸話を映画化した戦争映画。実話ものでロシア映画だけあってしっかりとした作り。人間ドラマが弱い分少し退屈だけれど、戦闘シーンは頑張ってます。

【60】

 

□「ロストランズ 闇を狩る者

 夫婦でダメ映画を量産し続けるミラジョボとダメな方のポール・アンダーソン(最近はミドルネームで区別化してますがやっぱりこの枕詞がお似合い)の次なる餌食はジョージ・R・R・マーティンの短編小説。

相変わらずの薄っぺらい、表面だけのカッコつけ映画で、お話自体はきちんとやれば重厚な大作感も出せるのに、下手なアクションと安手のゲーム的な映像で胡麻化してしまうセンスの無さが致命的。ミラジョボが醸し出すB級感が凄まじいのもなんとも切なく、かろうじてバウティスタ兄貴のおかげで観れるダメ映画の見本。

【60】

 

□「デーモンハンターズ

 いい年したオッサンたちみんな楽しいそうで何より。

【55】

 

■「ウィキッド 永遠の約束

 洋画としては久々のヒット作となったミュージカル映画2部作の完結編。アカデミー賞絡みで公開を遅らせたものの、箸にも棒にも掛からなかった切ない映画でもあります。

 お話は前作からの続き。オズの隠された真実を知り、”悪い魔女”として悪名を轟かせるエルファバと、”善き魔女”として名声と尊敬を浴びるグリンダ、二人の”魔女”の、確執や問題を乗り越えた友情の美しさ、人生の素晴らしさを、名曲とダンスに乗せて高らかに歌い上げる感動の物語…のはずなんですが、どうにも盛り上がらない。というかこれはもう原作ミュージカルを見ているか否かで印象がかなり違ってくるのだろうけれど、どうしてもこの二人に好感が持てないので、おのずと感動も今一つ。こと映画版だけの印象では、わがままなでIQ低めなアホギャル白人と、妙な思想にハマっている融通の利かない陰キャ黒人にしか見えないので、豪華な衣装やセット、派手なCGアクションや合成の中で、なんとも浅い友情ごっこ、バトルごっこ、魔女っ子ごっこをしてるようにしか思えないのがなんとも。歌やダンスがすごくても、脇のキャストを名優たちで固めても、主役二人の現代的な軽薄さが全てを上回ってしまっている印象。前作はその雰囲気が学園ドラマだったのでかろうじて救われていたけれど、今回はそのライトさが完全に裏目に出た感じでした。

まあ“カンザスからきた厄災“の二つ名は最高ですが。あとアリアナ・グランデ、あまりに痩せすぎ。ちょっと病的で心配になりました。

【65】

 

■「ブルームーン

 イーサン・ホークとリチャード・リンクレイターのゴールデン・コンビ最新作。今回はブロードウェイの伝説的作詞家ロレンツ・ハートが訪れたパーティで過ごす一夜を描いた会話劇。

 「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などの大ヒット曲を生み出してきた作詞家ロレンツ・ハートは、長年タッグを組んできた作曲家リチャード・ロジャースが、ハートに代わる新たな相棒と組んで手がけたミュージカル「オクラホマ!」が初演された1943年3月31日の夜、ブロードウェイのレストラン「サーディーズ」で行われたパーティに招待されていた。そこで過ごす一夜でハートは、愛や嫉妬、焦りや憧れなど、交錯する自身のさまざまな感情と向き合っていく…(映画.comより)

 浅学でロレンツ・ハートさんの事はご存じなかったのですが、映画を観た印象はめちゃくちゃめんどくさい人だなあでした。才能は素晴らしいのにやたらプライドが高く、自信過剰な裏側で、世間の評価を必要以上に気に掛け、キャリアの終焉に怯えつつ、人との繋がりや愛情に飢えた相反しまくりの多彩すぎる小男をイーサン・ホークが特殊メイクを駆使した変わり果てた外見で熱演。会話劇という事でとにかくやたらと多いセリフの応酬で見ているこちらの感情が揺さぶられまくられるのが途中から快感になってくるのがなかなか新鮮でした。会話の主体(な感じ)のロリコン風味な彼女との挿話が、やたらと気持ち悪いその裏側でこの小男の全てを語らせるその作劇構成はさすがの黄金コンビ。この男のつまらない話から滲み出る本質が理解できるにつれ徐々に悲しく切なくなる、そんな大人の映画でした。

【70】

 

□「V/H/S 94

 先月のビヨンドに続きやっぱりこのシリーズ楽しいです。遠慮なし、ギャグ無し、ひたすらグロとホラーを真面目にやってる感が最高。個人的には4つ目がお気に入り。

【70】

 

■「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ

 ティモシー・シャラメがアカデミーを取りたい、取らせたいために企画・製作された映画。本当のところは知りませんが、鑑賞後はその印象が一番強かったです。

 卓球人気の低いアメリカで世界一の卓球選手になることを夢見るマーティ・マウザーは、親戚の靴屋で働きながら世界選手権に参加するための資金を工面する。ロンドンで開催された世界選手権で日本の選手エンドウに敗れたマーティは、次回の日本での世界選手権への出場を目指す。不倫相手のレイチェルが妊娠し、卓球協会から選手資格を剥奪され、資金が底をつくなか、あらゆる方法で遠征費用を集めようとするマーティだったが…(映画.comより)。

まず、このストーリーで企画が通る事自体、賞狙いな感じがバレバレなのですが、この主人公のマーティがいかにも役者が名演技をしそうなキャラ。ティモシー持ち込み企画らしいので、そういう目論見がものすごく垣間見えるのがどうしても拒否反応。演技自体は非常に巧みで、このクソ野郎に全身全霊で憑依しているのはわかるし、その演技に文句をつける気はないのですが、とにかくこいつがクソ野郎すぎてドン引きしかしないのは映画としていかがなものかと。この手の映画の場合、不快と痛快のデッドラインをきちんとつけるのがものすごく重要なのだけれど(ガイ・リッチーとか上手ですね)、この映画の場合、主人公を含め登場人物に対して不快以外の感情が湧かないのは結構致命的。もちろん個人の主観なので、愛してるよマーティっていう人もいるかと思いますが、個人的にはただのわがままサイコパスなクソ野郎にしか思えませんでした。なのでクライマックスにも興奮も感動もせず、ただただムカつく男のムカつく行動を延々見せられたというのが正直な感想です。想像ですが、監督はもっとバランスを取ろうとしたのにティモシーが暴走した感じが随所に感じられ、コントロールが今一つ出来なかたのかなあと。この監督の他作品を観るに余計その印象が強くなりました。

まあ実際、映画の主役としてはマイケル・B・ジョーダンの方が上だよなあって思いますしね。

【65】

 

□「ディフェンダー(2000)」

 これも設定自体は面白そうなんですが…やっぱり低予算だと厳しいですねえ。

【55】

 

■「ソドムの市(1975)

 世界最悪の胸糞映画として悪名高い本作。はるか昔に鑑賞した記憶はあるのですが内容については細かい記憶が一切無いので、今回のリバイバルを機に改めて鑑賞。いやー記憶を無くした意味がよく分かりました。

 映画としては非常に完成度の高い映画で、作劇という技術的にはごく真っ当な立派な映画なのですが、とにかくその中身が鬼畜すぎてもう笑うしかないレベル。権力者のおっさん達4人のクソ真面目に語るバカ鬼畜論がもうとにかく面白すぎて、それをクソ真面目に、現代のポリコレでは絶対にあり得ない役者たちの演技や役者達への扱いも含め(そりゃ殺されるわなあ…)倫理観の破壊という意味においては非常に成功・効果的な映画ではあります。

とにかく生理的にかなりきつい、厳しい描写てんこ盛り(というかそれしか無く、しかもご丁寧にジャンル分けしていただけている)なので、ある意味逃げ場のない映画館での鑑賞がおすすめ(自分の鑑賞時は途中退出が数名ありましたが)笑

 個人的にはあの破壊力抜群の茶色い物質でかなりやられましたが、なんとか耐えられました。しかしあの茶色い物質を撮影した撮影監督を含めた現場の方々、ほんとお疲れ様でした…

【70】

 

□「アメリカン・カーネイジ

 今となってはジェナ・オルテガ出演作の価値しかない感じなダークコメディ。全体に漂うアメリカ青春映画独特の軽薄な空気がこの映画の場合には物凄く気持ち悪かったです。

【60】

 

■「しあわせな選択

 名匠パク・チャヌク監督がイ・ビョンホン主演に迎え、アイロニーとブラックユーモア満載でサラリーマンの悲哀を描いたサスペンススリラー。

製紙会社に勤めるごく普通のサラリーマンのマンスは、妻と2人の子ども、2匹の飼い犬と暮らし、すべてに満ち足りていると思っていた。しかしある時、25年勤めた会社から突然解雇されたことで事態は一変。1年以上続く就職活動は難航し、愛着ある自宅も手放さざるを得ない状況に陥ってしまう。追い詰められたマンスは成長著しい製紙会社に飛び込みで履歴書を持ち込むも、そこでも無下に断られてしまう。自分こそがその会社に最もふさわしい人材だと確信するマンスは、ある決断を下す。それは、人員に空きがないなら自分で作るしかないというものだった…(映画.comより)

 映画全体の印象は「なんだか変」な映画。主人公は最初は普通の幸せな男かと思いきや、物語は進むにつれ、追い込まれるにつれ、どんどんサイコさん風味な本性が顕になっていくし、妻は妻で貞淑な良妻かと思いきや、自分の幸せのためならと暴走するし、連れ子の兄は普通のようでどこかネジが外れているしで、主要家族が全員どこかおかしいのがこの映画の魅力。主人公を容赦ない状況に追い込んでからの暴走を描きながら人間という存在の複雑さと面白さを描いた監督の真骨頂と言ったところ。ミステリーとして見るとかなり粗があるのも事実で、そう上手くはいかないでしょうと言いたくなるところもあるけれど、あくまで主眼は「極限状態にある人間の悲喜劇」なので問題無し。最近いい味出しまくりのイ・ビョンホンの情けないサイコパスぶりが妙に楽しく、またツボを押さえつつ外すところはしっかり外す(そこのバランスの撮り方が本当に上手)安定の演出で物語にスムーズには入り込めるので、ラストの展開も含め日常に納得の出来る映画でした。

【75】

 

■「プロジェクト・ヘイルメアリー

 映画化が発表された時から原作を読みたいのをグッと我慢し、映画の感動を優先していたので、公開日に満を持してI-MAXで鑑賞。久しぶりのフランチャイズでも無い、純粋な本格SF大作。堪能させていただきました。

 太陽のエネルギーが奪われるという原因不明の異常現象が発生。このままでは地球は冷却し、人類は滅亡してしまう。同じ現象が太陽だけでなく宇宙に散らばる無数の恒星で起こっていることが判明し、11.9光年先に唯一無事な星が発見される。人類に残された策は、宇宙船でその星に向かい、太陽と人類を救うための謎を解くことだった。この“ヘイル・メアリー(イチかバチか)”プロジェクトのため宇宙に送り込まれたのは、優秀な科学者でありながら学会を去り、いまはしがない中学教師をしていたグレースだった。彼は地球から遠く離れた宇宙でたったひとり、自らの科学知識を頼りにミッションに臨み、そこで同じく母星を救おうと奮闘していた異星人ロッキーと出会う。姿かたちも言葉も違う2人は、科学を共通の言語にして難題に立ち向かい、その過程で友情を育んでいくが…(映画.comより)

 滅亡の危機に瀕した地球の運命を託された一人の中学教師が、宇宙の果てて同じ目的を持つ未知の生命体と出会い、ともに命を賭けて故郷を救うミッションに挑むなんてプロットはそれこそSFの王道。ある意味使い古された様なプロットを、最新の科学知識と圧倒的にリアルなディティールでマッシュアップして描いた本作。壮大なスケールで描かれた圧倒的な宇宙の映像美はもちろん、異常現象の原因の面白さや、その解決方法など根本の設定は奇想天外というよりは、現代からの地続き的なリアルSF世界。特に前半の宇宙船に一人取り残されたグレースについてはその現代的なアプローチとリアルなキャラ設定が相まってなかなかに興味深く、また素直に感情移入出来る上手さ。記憶を無くしたという設定もなかなかで、太陽を殺そうとしている存在の謎解きシークエンスなどはその記憶喪失設定によってミステリとしても物語を引っ張る力があり、その過程自体も非常に分かりやすく、また面白く見せているのは非常にポイント高し。そんなリアリ的な世界観に突如現れた宇宙人ロッキーの設定がとにかく秀逸で、既知の科学では解明できない技術を持った生物でありながら、ものすごく丁寧化つ繊細に設定がされていて、その奇想天外さと全体のリアル設定のバランスが非常に良く、映画全体のトーンを壊していないところがこの映画の素晴らしさだと感じました。

まあロッキーがあまりに可愛いかったり、ファーストコンタクトからあまりにとんとん拍子にコミュケーションが進んでいくのはご愛嬌。あとグレースがあまりに優秀すぎるのもちょっと引っかかったりしましたが、そこはまあこの手の映画では仕方ないところなので。映画鑑賞後、原作も読みましたが、なるほど、この映画ものすごく優秀。膨大な科学的説明を映画として必要不可欠なところをしっかりと取捨選択の上、映像作品として見せるその手腕は脚本家と演出陣の才能とセンス。小説では結構鼻につくグレースもライアン・ゴズリングの個性を活かした演技のおかげで非常に好感度の高い主人公になっていたし、ロッキーについてはハリウッド仕込みのこの手のマスコットキャラ製作の伝統に則った安定の作りで、映画全体にハリウッドブロックバスターの粋を感じる事が出来ました。

 あえて言えば監督がフィル・ロード&クリストファー・ミラーという、ハリウッドきっての暴れん坊たち(想像)だったのでもう少しカルト的な暴れ方が見られるかと思ったりしたのですが、まるでブロックバスター映画の教科書の様な完成度だったので、期待しすぎの無い物ねだりとわかってはいるけれどそこはちょびと残念。あと、これは「オデッセイ」でも感じたけれど、この原作者の主人公、基本的に家族がいないというか個人的な人間関係が(家族とか恋人などね)なので、全人類を救うとか生き残るとかの行動の理由が、なんというか聖人ぽい。なのでこうより深くまで共感出来ないところが個人的には勿体無いなあと感じます。

 とはいえ久々に観た古き良きブロックバスター大作の傑作でした。しかしこの前それを感じたのが「F1」で、appleやAmazonがお金を出してる映画なのがある意味皮肉なもんだなあと。

【75】

 

□「スペース・フォース 対エイリアン特殊部隊

 とりあえずもう少し真面目にやってほしい。香港映画なのがびっくり。

【50】

 

□「ヒューマン・ボム(2008)」

 それなりにパラドックス的な捻りもあって頑張ってはいるのだけれど、映画が下手なので入ってこず。とはいえそれなりに観れてしまいます。

【50】

 

□「ファイブ・バンボーレ

 マリオ・ヴァーバ版「そして誰もいなくなった」。古き良きイタリアンホラーの見本のような出来。

【55】

 

□「サバイバーズ」

 すごく真面目に作ってあるのはわかるのだけれど、その真面目さが却って映画をつまらなくしているというちょっと悲しい映画。

【55】

 

□「インキーパーズ」

 「Xエックス」でやたらと評価が高いタイ・ウェストですが、これを含め、他の監督作を観た正直な感想は、いやミア・ゴスってすごいんだなあって事でした。

【60】

 

□「キューブ:ホワイト

 とりあえず「キューブ」は無関係。なんだかイギリス映画らしいブラックすぎる捻りがなんとも。

【55】

 

□「Rip リップ (NETFLXオリジナル映画)

 マット・デイモン、ベン・アフレック主演、ジョー・カーナハン監督の実録・残酷警察物語inマイアミなネットフリックスオリジナル映画。

 廃墟と化した古びた隠れ家で数千万ドルもの現金を発見したマイアミ警察の警官たち。その金額の大きさが外部に知れ渡ると、あらゆることに疑いの目が向けられ、警官たちも誰を信用していいのかわからなくなっていく様を、ジョー・カーナハンらしい荒々しくも硬派なタッチで描いた、サスペンスアクション。

 マット・デイモンとベン・アフレックはコンビになると普段出来ないような冒険的な企画を映画化してきてなかなか出来も良いものが多いのだけれど、今回もその期待に違わない、かなり攻めた映画。そもはなから警察含め全登場人物が胡散臭く、事件が起こってからの犯人探しのスリルとサスペンスはなかなか。主人公も感情移入させつつ疑わせるのは上手な方法でした。真犯人を含めたプロットの意外性や、しっかりとリスペクトを怠らないその姿勢もグッド。全体に画面が暗く、雰囲気がダーク過ぎるのはちょっと勿体無いけれど、チンピラ刑事アフレックを含め、DQNチックな刑事達みんながそれぞれ生き生きリアルなのが良い感じでした。

【70】

 

□「ウォーマシーン 未知なる侵略者(NETFLXオリジナル映画)

 アメリカ陸軍レンジャー部隊の最終選抜試験中、異世界から来た戦闘マシーンに襲われたエリート兵士達の戦いを描いたネットフリックスオリジナル映画。

 レンジャー部隊のPR映画から一転、バトルシップの様なバカ展開を見せる好きものには堪らない一作。無骨なオッサンアラン・リッチソンを筆頭に結構豪華なキャスト陣が演じるいかにもな兵士たちが、いかにもな活躍をし、いかにもな感じで犠牲になってく展開は、まさに王道。漢気満載の熱い魂が、おバカすぎる戦闘マシーン(このデザインと設定は狙っているとしか思えないのですが)にぶつかって散っていく様は血が沸るものがありますが、裏を返せばどこかで見た展開、どこかで見たキャラ、どこかで見たマシーンなので、もう一捻りあればなあというのが正直な感想です。

【70】

 

□「復活(2016)

 キリスト復活までの3日間を、ローマ兵目線で描いた宗教映画。なのだけれど監督があのケビン・レイノルズ(「ファンダンゴ」と「ロビン・フッド」で個人的には名監督認定済み)なのでそれなりに観れる完成度。ただクリフ・カーティフのキリストはミスキャストかなあと…

【65】

 

■「フェザーズ その家に巣食うもの

 ベネディクト・カンバーバッチ製作・主演の渾身の企画は、最愛の妻を失い、慣れない二人の息子の世話に翻弄される男の喪失と再生をファンジックな展開で描いた映画。

 最愛の妻を突然亡くし、幼い2人の息子たちと残されたコミックアーティストの男。悲しみに打ちひしがれながらも慣れない家事に追われ、手探りで新たな生活を始めようとしていた彼のもとに、謎の人物から電話がかかってくる。「彼女は逝ったが、私はいる」と話すその男は、それ以来彼に付きまとうようになり、やがて彼がコミックとして描く生き物に似た「クロウ(カラス)」となって姿を現す…(映画.comより)

 この映画、どうにも分かりづらい。そもそも何故にカラスが実体化したのか、いやそれとも妄想なのか、いや妄想にしては普通に襲われて怪我してるし、窓ガラスとか割れちゃてるし、実体化したのであれば子供達にも影響なきゃおかしいけれどその辺曖昧だし、そもそもこの主人公、あまりにメソメソしすぎで全然感情移入出来ない、好かれないキャラになってしまってるけれど、そう思わせるこの展開からのクライマックスの再生への過程はどう考えればいいの?的な疑問とストレスのオンパレード。カンバーバッチは渾身の熱演だけれど、シナリオ・演出ともに言ってしまえば下手クソすぎて、正直かなり退屈な映画でした。ビジョンやビジュアルは面白いところもあったけれど、いかんせん語りが下手すぎ。これがデビュー作らしいけれど、長編映画を撮るには力不足でした。 

【60】

 

□「バトル・スカイ

 お金が無いのだから、身分相応の映画にすればよいのに背伸びしてしまった感。宇宙人のデザインが70年代…

【55】

 

□「放送禁止 劇場版 密着68日 復讐執行人

 ドラマ版の「放送禁止」シリーズを未見なのでなんとも言えないのですが、ことこれに関しては取り立てて言う事もないくらい凡庸な出来。怖くも無ければ異様さも無い、ごく普通のモキュメンタリーでした。他の観ます。

【55】

 

□「さよならはスローボールで

 この手のスポーツ絡みの映画は好物なので、これ結構期待していたのですが…オッサンたちの最後の草野球…こんなドラマチックな設定なのに、映画自体がなんだかモヤモヤ。オッサンたちの人情物なのか、ベースボールに対する愛情物なのか、古き良き時代へのノスタルジックなのか、なんだかズべ手が中途半端で、全体に焦点がボケボケ。キャラや役者は決して悪くないのに、映画全体をきっちりコントロール出来てない印象でした。とはいえ邦画のよく似た奴よりは全然マシでしたが。

【65】

 

□「殺人鬼を飼う女

 サイコサスペンスとしても、それ専用に使用するにしても中途半端。

【55】

 

■「ハウス・オブ・ザ・デビル

【60】

 

ここでお得なポッドキャストをご紹介!台東区の銭湯「有馬湯」をキーステーションにお送りする映画やその他社会のもろもろについて私の友人であるアラフィフ男どもが熱く激しく語りまくるポッドキャスト「セントウタイセイ.com」。かなりマニアックなものから有名どこの邦画を独特すぎる視点で時に厳しく、時に毒々しく、だけど基本は面白おかしく語りつくしておりますので、是非聞いてやってくださいませ。

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