今回は、高校受験時の英検は大学受験に寄与しているのか?!について記載します。
重本先生の、先日の豊中高校の大学合格率から記事を書こうと思ったのですが、ある仮説が崩れた?!ことから断念しました。。。
その中で合格実績を見ていて一つ思いついたのでそれを書きたいと思います。
「英検取得率向上は大学受験結果に寄与しているのか?」です。
入試は英語だけではないので、英語だけ上がってもあまりインパクトはないのかもしれませんが、英検が過熱している大阪の高校で見てみます。
以下の記事で記載した通り、大阪の文理学科の高校を中心に、英検熱が近年かなり上がっています。
文理学科の英検2級以上の取得率(志願者数に対する取得割合です。)
上の黄色の箇所の学年が、今年、現役での大学受験でした。
北野高校で言うと、取得率が90%台にのった年ですね。平成30年と比較しているとどの高校も取得率が上がっていることが分かります。
上記から、北野、茨木、天王寺、三国丘、豊中の合格実績を見てみます。
北野高校
※赤色の数字の年が今年の現役での合格実績です。
※一番下の英検が、入学時の英検2級以上の取得率となります。
さてどうでしょう?京大の合格者数だけ見ると、R2年と同じで、全体の合格者数で見てもR4年と変わりない結果となっています。
少なくとも英検取得率が大幅に上がってもそこまで大学受験実績が伸びているようには見えないですね。
(この高校の場合、年によって生徒数が異なりますが、そこまで大きな影響はなさそうです。)
茨木高校
茨木高校も北野高校と同様かと思います。今年は結果として良かった年のようですが、過去と比較してそこまで差はなさそうです。
天王寺高校
今年は例年と比較して少しふるわない年になったようです。英検2級以上は8割の生徒が持っていた計算になりますが。。。
三国丘高校
※R5年の生徒数(卒業生数)が空欄なのは分からなかったからです。
三国丘高校も少しふるわなかったのかな。。。
豊中高校
例年とほぼ変わらず。。。ということでしょうか。
重本先生が普段から書かれていること、上記の結果から英検取得率の向上はそこまで大学受験に寄与していなさそうです。
今まで英検に関していくつか記事にしてきましたが、中高一貫校で、中3時点の英検取得率から考えると大学受験がそこまで高くないなーと思った学校がありましたが、そういうことなんでしょうね。。。と思いました。
ただ、大学受験で英検の活用する幅は広がっているので、高校時代に取得することは大変意味はあるとは思っています。
少し昔ですが、大手前高校が発信した以下ということかと思います。。。
参考







