今回は、都立高校の現役進学率推移(2017~2024年)について記載します。
毎年、夏前に雑誌「サンデー毎日」が進学実績の特集をしています。合格者数ではなく、実際に現役で進学した生徒数を高校別に掲載しています。
今年も特集があったのでアップデートしたいと思います。
志望校を決めるにあたり、色々な要素はあれど、個人的には進学実績を重要視しています。どれぐらいの位置にいればどれぐらいの大学へ進学できる可能性があるかは出来れば入学前に抑えておきたいものです。
今回は、サンデー毎日に掲載のあった、都立高校について取り上げます。
(対象高校)
日比谷
西
国立
戸山
立川
青山
八王子東
新宿
小山台
竹早
三田
国分寺
武蔵野北
駒場
都立は他の県の公立よりもレベルが高い気がします。入学時の偏差値に比べると大学進学実績が良いということですね。
【日比谷】
下の「対象大学」の現役進学率推移です。卒業生の内、国公立大学、早慶に進学した割合です。(高校によって変えています。)
2023年度入試が少し振るわない実績でしたが、2024年度は戻してきました。現役で国公立+早慶で5人に3人弱というのはさすがです。
2017~2024年の各分類別の進学率です。黄色の箇所は一番進学率が高い年につけています。
進学率の見方はちょっと注意が必要で、「GMARCH/関関同立」欄の進学率は、全国国公立大計+早稲田・慶應+上智・理科大、GMARCH/関関同立の合計に対する進学率になっています。(人数はGMARCH/関関同立のみの人数です。)
難関10国立大計は、旧帝大、東工、一橋、神戸です。
(残念ながらこの統計では医学科のデータは取れないです。)
今年は、難関10国立大は4人に1人、国公立へは5人に2人、国公立+早慶で3人に2人弱、国公立+早慶+上理で3人に2人超、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で3人に2人超が現役で進学しています。
早慶以上に合格しない場合は、浪人の道を選択しているのかなと思います。
【西】
毎年安定しているのが西の特長かと思います。他に比べると浪人率が高いのもあるかもしれません。現役で国公立+早慶で5人に2人超を毎年維持しています。
難関10国立大は5人に1人弱、国公立へは3人に1人弱、国公立+早慶で5人に2人超、国公立+早慶+上理で2人に1人弱、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で2人に1人超が現役で進学しています。
上理、GMARCH関関同立へ現役で進学する生徒はそこまで多くないです。
【国立】
今年は少し実績を落としています。国公立+早慶で10%近く落としています。
現役で国公立+早慶で2人に1人弱はこの高校としては少し物足りないなと思います。
難関10国立大は5人に1人弱、国公立へは5人に2人弱、国公立+早慶で2人に1人、国公立+早慶+上理で2人に1人、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で5人に3人超が現役で進学しています。
来年の巻き返しに期待したいところです。
【戸山】
緩やかに上昇しています。現役で国公立+早慶で2人に1人ですが、この数値を維持したいところです。
難関10国立大は6人に1人、国公立へは5人に2人弱、国公立+早慶で2人に1人、国公立+早慶+上理で2人に1人超、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で3人に2人が現役で進学しています。
GMARCHにも現役でそれなりの方が進学しているのが特徴かなと思います。
【立川】
良い感じに伸びています。現役で国公立+早慶で2人に1人弱で、近いうちに50%に到達しそうです。
難関10国立大は10人に1人、国公立へは5人に2人弱、国公立+早慶で2人に1人弱、国公立+早慶+上理で2人に1人、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で3人に2人超が現役で進学しています。
GMARCH関関同立までで70%超えというのは素晴らしい実績かと思います。
【青山】
無理なく徐々に伸びています。現役で国公立+早慶で2人に1人超となりました。
今年は難関10国立大に8人に1人、国公立へは3人に1人超、国公立+早慶で2人に1人超、国公立+早慶+上理で2人に1人超、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で4人に3人が現役で進学しています。
GMARCH関関同立までで現役生の4人に3人が進学なのはとても素晴らしいと思います。
【八王子東】
都立の中では心配?!していた高校ですが、今年は伸ばしてきました。。。現役で国公立+早慶で2人に1人超で、この数字を維持できれば軌道に乗りそうです。
今年はここ8年で一番良い実績を残しました。今年は、難関10国立大は12人に1人、国公立へは3人に1人超、国公立+早慶で5人に2人超、国公立+早慶+上理で2人に1人、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で3人に2人超が現役で進学しています。
今年の実績が維持できれば良いですね。
【新宿】
非常に安定しています。現役で国公立+早慶で5人に2人超です。入試で人気があるのも分かります。
今まで挙げた高校よりは私立大学寄りの高校と言えそうです。早慶に50人進学は素晴らしと思います。難関10国立大は12人に1人、国公立へは10人に1人弱、国公立+早慶で5人に2人超、国公立+早慶+上理で2人に1人弱、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で3人に2人超が現役で進学しています。
GMARCH関関同立までで70%というのは素晴らしい実績かと思います。
【小山台】
ここからグラフはGMARCH関関同立まで入れています。現役で国公立+早慶上理+GMARCH関関同立で毎年2人に1人超なのは素晴らしいと思います。
国公立にもそれなりに合格していますが、私立よりなのかなと思います。
難関10国立大は10人程度、国公立へは4人に1人、国公立+早慶で3人に1人超、国公立+早慶+上理で5人に2人、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で2人に1人超が現役で進学しています。
【竹早】
すごい伸びです。現役で国公立+早慶上理+GMARCH関関同立で毎年3人に2人超なのは素晴らしいと思います。
国公立への進学者も増えてきています。私立の人数を維持しながら国公立への進学者が伸びているのは良いですね。
今年は、難関10国立大は20人程度、国公立へは10人に3人、国公立+早慶で5人に2人、国公立+早慶+上理で5人に2人超、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で3人に2人超が現役で進学しています。
【三田】
この高校も素晴らしい伸びです。現役で国公立+早慶上理+GMARCH関関同立で5人に3人超です。
国公立はそこまで多くないですが、GMARCH関関同立が多いですね。
今年は、難関10国立大は1人、国公立へは7人に1人、国公立+早慶で4人に1人超、国公立+早慶+上理で3人に1人弱、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で5人に3人超が現役で進学しています。
【国分寺】
非常に安定しています。現役で国公立+早慶上理+GMARCH関関同立で5人に3人弱です。
上の三田よりも国公立の割合が多いです。逆に早慶が少ないです。
難関10国立大は約10人、国公立へは4人に1人、国公立+早慶で3人に1人、国公立+早慶+上理で3人に1人、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で2人に1人超が現役で進学しています。
【武蔵野北】
武蔵野北も非常に安定しています。現役で国公立+早慶上理+GMARCH関関同立で5人に3人です。
三田は私立寄り、国分寺は国公立寄り、武蔵野北はその真ん中ぐらいです。この3校は入口の偏差値がほぼ同じですが、学校方針が影響しているんでしょうね。
難関10国立大は10人未満、国公立へは4人に1人弱、国公立+早慶で10人に3人、国公立+早慶+上理で3人に1人、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で5人に3人が現役で進学しています。
【駒場】
Xでよく発信されている高校です。現役で国公立+早慶上理+GMARCH関関同立で2人に1人超になりました。
国公立への進学者が減っているのが少し気になりますが、早慶とGMARCH関関同立への進学者数を増やしています。
難関10国立大は10人未満、国公立へは7人に1人、国公立+早慶で4人に1人、国公立+早慶+上理で10人に3人、国公立+早慶+上理+GMARCH関関同立で2人に1人超が現役で進学しています。
神奈川や千葉の公立高校についても見てみます。
(参考)