「藍染の絞り 片野元彦の仕事」展(会期は終了しています)の最終日に日本民藝館へ♬
日本民藝館は、柳宗悦による「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠地として1936年に開設されました。
庭には青梅
柳宗悦より有松鳴海絞りの藍染めの再興を托され、のちに「片野絞り」とまで評されるようになった片野元彦の藍染めの絞り。
観覧が会期最終日となってしまい、会場内での撮影許可をいただかなかったのでいただいた資料から抜粋。
「片野絞り」の代表的なものは折縫い絞りというわれる技法。折り畳み重ねた布の上から縫って防染し藍甕で浸染します。布を重ね型印の当て布の上から一針一針縫い抑えるものですが、布の厚みから縫うのは難しくこの技術の継承者はほとんどいないのが現状です。
木綿地藍染筋立段紋折巻絞広巾 1970年代前半
木綿地藍染よろけ縞紋白影絞広巾 1950-60年代前半
木綿地藍染立涌絣紋折縫絞広巾 1971年
竜巻絞り、巻き上げ絞り、段絞りの秀作も。
木綿地藍染竜巻絞広巾 1950-60年代前半
木綿地藍楊梅染松皮菱紋巻上絞広巾 1963年
昭和38年度日本民藝館展 日本民藝館賞受賞作
木綿地藍染鎧段紋着物 1970年代前半
藍染の絞りに従事した20年間の仕事、そして元彦氏長女の片野かほりの仕事も紹介されています。
柳宗悦より「ものを作る心を河井寛次郎に、染色の道は芹沢銈介に学べ」と伝えられたという、その道筋がみえるような素晴しい展覧会でした。
こちらは、2013年に竹田耕三先生のご自宅へ伺ったときに羽織らせていただいた、片野元彦作品。
故竹田耕三先生からは学ぶこと多く大変にお世話になりました。
このころ染織の知識は、今より愚鈍だったけれど、ワクワクする探究心が満ちあふれ、師と学ぶ周囲に恵まれて、自分の成長が著しかった。
あれから6年…。
有松の現状を知るために、この夏再び動きます♬
今年は染織の加飾表現の中でも「絞り」が気になっているのです。
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