薬師寺 / 奈良•西ノ京ロータスロード のつづき^^/

 

 

薬師寺から唐招提寺へ♬

 

奈良にある建造物の中で、どこよりも天平の息吹を感じる…。

 

修理は重ねられていますが、この金堂は奈良時代建立のもの。

天空へと跳ね上がるような美しい瓦屋根です。

 

唐招提寺は官寺ではなく鑑真和上が晩年を過ごした私寺。

 

金堂は8世紀後半に鑑真和上の弟子であった安如宝の尽力によって完成されたといわれています。この金堂はギリシアのパルテノン神殿と同じ8本の柱とエンタシス技法になっているのですが、安如宝は西域のソグディアナ出身(ウズベキスタン辺り)という説があり、その影響によるものだったのかもということです。

 

奈良時代の日本は正倉院宝物にみられるように、西洋からの文化が至るところに取り入れられているところが興味深い。

 

そして、蓮の花。

鑑真和上は唐より蓮の花の苗を持ちこんだといわれており、今も唐招提寺蓮と名づけられ唐招提寺で見ることができます。

見頃はまだ先になりそうですね。

 

講堂は平城京東朝集殿から移築し寺院用に改造されたもの。

奈良時代の宮廷建築の唯一の遺構です。

 

宝蔵と経蔵は奈良時代の校倉造り。

経蔵は唐招提寺の地が新田部親王邸であったころからのもの。

 

戒壇の脇の蓮池

蓮の開花はまだ。

名残りの花菖蒲が一輪。

 

伽藍の周囲は緑に覆われていました。

 

そして、唐招提寺をあとにしてから、奥にある開山御廟の苔が素晴しく美しい季節だったということを知る•••。

蓮と建造物に気を取られてリサーチ不足。

 

蓮の咲き始めの季節に訪れることができて良かった。

 

ひっそりと…

ゆったりと…

 

時間が流れるところです。