諏訪には諏訪大社の他にも古社があります。
 
諏訪湖の東側、茶臼山中腹にある手長神社へ♪
 
高島藩(諏訪藩)の総鎮守であり、諏訪大社上社の摂社です。ご祭神は手摩乳命•手名椎(てなづちのみこと)。摂社でありながら諏訪大社で祀られている建御名方神よりも古くから祀られている古社。
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手摩乳命は奇稲田姫•櫛名田比売(くしなだひめ)の母であり、建御名方神の祖先にあたります。古事記による州羽神系図。州羽は諏訪の古名。
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日本各地にはダイダラボッチという巨人伝説があります。山や湖を巨人がつくったというものだったり色々ですが、諏訪にも伝承されています。それが足長様は男の神様、手長様は女の神様というもの。
 
山梨県北杜市の諏訪神社本殿の脇障子にある立川和四郎冨昌の手長足長の彫刻。
 
諏訪湖湖岸は旧石器時代からの遺跡が出土することからわかるように、遥か古の昔のそのまた昔から人々が生活し、ミシャグジ信仰の洩矢神(もりやしん)がありました。その祭祀であった守矢氏は出雲からやってきた建御名方命に敗北しますが、建御名方命を現人神の諏訪大社の大祝(おおほうり)として崇めつつも、守矢氏が筆頭神長官として神事を司ることで実権を握り、ミシャグジ信仰の洩矢神(もりやしん)を祀った祭祀をつづけてきたといわれています。
 
手長足長と建御名方神の祖先も結びつけて信仰したということでしょうか。
 
手長神社の一之鳥居。
2018年〜2019年の年末年始は鳥居の修復工事で参道は工事中のため立ち入り禁止となっていました。この階段、夫の母校の運動部では鍛錬のための修行の場だったのだそう。
 
三之鳥居
ニ之鳥居付近に駐車スペースがあるのでここまでは車で来たほうが無難。諏訪の高低差を甘く見てはいけません@@;
 
古社のもつ独特の気が流れています。
このときは気温は零下7℃くらいだったでしょうか。

拝殿までも階段。
 
手長神社の古くは手長宮と称されました。
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1788年(天明8年)に立川流初代立川和四郎冨棟によって建築。
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見事な彫刻です。
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社紋は諏訪大社と同じく梶の葉
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太古の神々に想いを馳せつつ、参拝。
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科野の国の州羽の海
 
神社巡りと祭礼。
これも染織探訪と同様のライフワーク♪
 
 

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