「第11回きもの文化検定 合格者表彰式&祝賀会」へ♪

 

今年は260名が列席。ドレスコードは「きもの」ということだけなので、それぞれ思い思いに自由です。学ぶことによって得られるのは、囚われることではなく自由。着物に限らずですが、< 知識があるからこそ自由 >ということがあると思います。

きもの文化検定の合格者表彰式と祝賀会は、1級合格者が誕生した第4回から開催されています。私は第4回から参列しておりますので(このときは1級合格の友人の同伴者として)、今年で8回目の出席となりました。

 

裏千家社中によるお茶席。

 

前日の工房見学でお世話になった井上綜絖の井上奉信さんとカメラ

井上さんは西陣織綜絖部門の伝統工芸士でいらっしゃいます。

 

栗山紅型工房の西田裕子さんとカメラ

西田さんはつくり手でありつつ、きもの文化検定を受けていらっしゃいます。この向上心と探究心が情報化社会の着物エンドユーザーの求めるものづくりへとつながっています。

 

きもの文化検定を受けている人は、それぞれに忙しい中、染織と着物文化への知的好奇心と向上心を持って学んでいる人です。それは着物業界の人に限りません。他分野の専門職の方もたくさんいらっしゃいます。今年の首席合格の方もそのお一人。何度かメールでご質問をいただき交流をさせていただきました。合格したというご連絡をいただいたときは私も嬉しかったです。これでメールでのやりとりをさせていただいた方の首席合格の方は3年連続でしょうか。そして今回は私がお世話になっている和裁師さんも見事合格されました。

 

門川大作京都市長による来賓挨拶。

ご公務がお忙しく表彰式の後は次の会へお出掛けになられました。

上冷泉家24代当主の冷泉為任のご息女で25代当主の冷泉為人夫人の冷泉貴実子さんによる乾杯。冷泉家への訪問レポはこちら☆

 

お食事は8回目ともなると考えられたのか、食べやすいものになったような。

そしてボリュームもたっぷり。

春を象った型紙のようなデザート♡

 

市田ひろみさんがインフルエンザの疑いということでご欠席だったので、恒例のファッションショーはなかったのですが、ゲストの先生方のお話で始終盛りあがりました。

 

文政8年(1825年)創業の御用誂え染師の田畑家の5代目田畑喜八さんの講演。

田畑先生ならではの、歴史的な見地からの現代の着つけへのお話は興味深く拝聴。

きものは着る人を美しくみせるものでなければならないが、着る人も最後にきものを台無しにしないように気をつけなくてはならない。という、きものは着る人がつくりあげるというお話があり、以前、田畑先生に「あなたは口紅を何本持っている?」と聞かれ、「2本です」とお答えしたら「口紅は黄味がかったものから青味がかったものまで最低でも6本用意しなさい!」と言われたことを思いだしました^^;

田畑先生はご自身で今も化粧品売り場をみて周り、常に今の色を研究していらっしゃるとのこと。この探究心が田畑喜八のきものをつくりだしています。

3代目田畑喜八による三枚襲の婚礼装束についてのお話も。

そして、田畑先生と写真を撮る時には左袖をきちんとみせるように!と指示があります^^;

 

コシノジュンコ先生は、パリのフランス国立ギメ東洋美術館で開催中の「着物展」のお話。

松坂屋コレクション120点と他に日仏のデザイナーによる作品が展示されコシノジュンコ先生が監修されています。江戸時代の小袖のコレクションを海外で展示することで、現代の着物へと受け継がれていることを伝えたいとのこと。5月22日までなのでパリへいかれたら是非とのことでした。

 

司会をつとめられた女優のこばやしあきこさんとカメラ

「はんなりだけど腹黒い京女を演じるなら私」とおっしゃっていましたが、京オンナらしい素敵な京オンナでいらっしゃるといつも思います。

 

きもの文化検定も会を重ねることに合格者の数が増えています。

合格者の表彰式とパーティーは、同じ目的をもって学んだ方々との同窓会のようなものです。着る喜び、そして着るものについて知る喜び、美しい日本の伝統衣裳である着物を絶やさず次世代に継承していくためにもぜひ♡

 

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