西筋ヒデおばぁに会いにいく! / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その10 のつづき(^-^)/

ヒデおばぁの御宅では、たくさんのおもてなしをいただきました!
黒糖のサーターアンダギーの美味しさが忘れられない~( ̄▽+ ̄*)
そして、お茶が美味しい!多良間島の特産品であるタラマバナがブレンドされたハーブティーです。


タラマバナとは、紅花のこと。紅花って寒い地方のものではないの…?
米沢の新田の紅花染や山岸幸一先生の寒染紅花の印象が強く、寒い地方に咲く花と思い込んでおりましたが、原産国はエジプト。日本へはエジプトから地中海沿岸を経由しシルクロードを遡って5世紀頃に伝来。古くからの和名は呉の国から伝わった染料だから呉藍(くれのあい)、茎の先端を摘み取ることから末摘花ともいわれています。平安時代は房総半島の長南町で、江戸時代の中頃から山形県最上地方で盛んに栽培され、染料としてつかわれました。


山形の紅花は「半夏の一つ咲き」といわれるように、半夏生の初夏から開花しますが、多良間島では3月末から4月に咲きます。

沖縄では琉球王朝時代にタラマバナといわれ貢納品として重用されました。
「朝鮮王朝実録•琉球史料集成」によると「1497年多良間島の船が朝鮮に漂着した際、多良間島では紅花を多く産し…、と答えた」という記述がある事から、15世紀末には紅花が栽培されていたことがわかるとのこと。※宮古毎日新聞の記事より

ぬぬぬパナパナでは2006年に植物学見地よりタラマバナを考察、歴史的史料から探るパネルディスカッション、タラマバナvs山形紅花の染色ワークショップを主催しています。詳細はぬぬパナHPを!


この日ご案内いただいた、タラマバナ保存会の佐久本さんにタラマバナをみせていただきましたヾ(@°▽°@)ノ 12月はまだ葉が出てきたばかり。蒲公英のようですね。


この旅は、ぬぬパナの技術担当顧問である原千絵さんよる、講師出前ツアーでもあります。
原さんの視点を垣間見ると、自分がわからないことがわかる…というのがわかりやすく判明。勉強のしどころがわかるといったら良いのでしょうか…。この旅で知りたい事がまた増えました!

原千絵さんによる糸染めのレクチャー。私も体験したかったのですが、松葉杖だとどうにもならず(ノ_・。)

絹糸でタラマバナ染めです。

山形の紅花染めは紅花の紅色そのものがアルカリ性で、烏梅(酸性)をつかって「中和」させることによって発色し定着させると、米沢の新田の工房見学で知りましたが、多良間島のタラマバナは、烏梅でない酸性のものをつかっているとのこと。

最初は黄金色に染まりました

回を重ねるとオレンジがかった紅色になっていきます

さらに臙脂色につかい紅色に

絹糸をツイストした状態で染液に浸け染めていくと段暈しになる

またさらに染液に浸けて染める

こんな糸をつかって織りあげると平織でも味のあるものになりそうですね~♪


多良間島の皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m


多良間島には原風景が残っています。

見渡す限りのサトウキビ畑~(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)


多良間島を後に、宮古島経由で石垣島へと向かいます。

曇り空でも多良間の海は美しかった!

飛行機好きの私には嬉しい、乗り換え~っと思ったら、同じ飛行機で石垣島へ…( ̄□ ̄;)!!

宮古島~多良間島~宮古島と経由して降り立った石垣島は、都会に感じました(+_+)


つづきます(^-^)/

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