宮古上布の砧打ち 砂川猛さんを訪ねる / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その4   のつづき(^-^)/

宮古上布の原料はイラクサ科の多年草である苧麻。苧麻にも数種類あるそうですが、現在は主として赤苧麻と青苧麻がつかわれています。35日~40日で人の背丈ぐらいに成長し下葉が枯れるころに収穫します。収穫は年に4~5回の収穫が可能。一番良いとされるのは3月末~5月に収穫される「うりずんブー」なのだそうです。

上原則子先生に「苧麻畑がみたいです~!」とお願いをして、宮古織物事業協同組合へ向かう途中、苧麻畑に立ち寄っていただくことにしました。

大自然いっぱいの宮古島ですが、山らしい山がないのでジャングルのようなものはないようで、通りすがりのこの道が宮古島のジャングル(*_*)


宮古島に苧麻村がある!


宮古上布の重要無形文化財指定条件「手績みの苧麻糸をつかう」
宮古上布は経糸、緯糸ともに手績みの苧麻糸がつかわれています。数ある上布の中でも宮古上布につかわれる糸は極細の手績みによるもの。蜻蛉の羽のようと称されます。
経糸になる苧麻、緯糸になる苧麻は栽培される地区も違うのだそうです。


で、いってみたら…アレ(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
何と!2日前に刈り取られたばかりとのことで、苧麻畑が空き地になっていました汗
奥にあるのはサトウキビ畑。


背丈ほどの苧麻は見ることができませんでしたが、苧麻はありました!

赤ブー。毛羽立ちが少なくて細く強い繊維が採れます。



苧麻は刈り取り、葉を落として表皮を剥ぎます。表皮から繊維を取り出すブースゥ(苧麻剥ぎ)の工程でつかうのがミミ貝。

今回、宮古島でお会いすることが叶わなかった池村初美先生によるブーン(撚りつなぎ)。
宮古上布は経糸は双糸の撚りつなぎ、緯糸は単糸の撚りつなぎです。


どこの産地でもいわれていることですが、手技をもつつくり手の高齢化によって伝承が危ぶまれています。その危機的状況を打破するために宮古島では宮古苧麻績み保存会が結成されました。伝承者養成講座を開講し、苧麻の栽培、繊維取り、苧麻績み、撚り掛け、整経の工程の習得を目的とし伝承しているのだそう。


宮古上布の旅、つづきます(^-^)/
八重山の旅レポ、年内に果たして終わるのか…。

「きものカンタービレ♪」のFacebookページ矢印