本日は千秋楽軍配

相撲観戦では取組でなく、行司装束にばかり注目し、カメラでずーーーーーーーーーーーーーっと行司さんだけを撮影している私。望遠で撮影するデジカメのディスプレイにはずっと力士ではなく、行司の姿だけが写っていて、後の席の方に突っ込まれることが多いのですが…(^_^;)
今場所は、突っ込む方も突っ込みにくいであろうものが、ディスプレイに写っておりました。

それはこちら矢印

「締め込み」といわれる本場所取り組み用の廻しです。

土俵にあがった力士が只ひとつ纏うものです。

幕下以下の力士は本場所でも稽古用の廻しをつかいます。

締め込みは十両以上の力士だけが、本場所で締めることができるのです!


締め込みは普通の織機では織ることができません。今ではほとんどが力織機で織られています。
京都の老舗帯屋のおび弘さんでは今でも手織りでこの締め込みを織っていらっしゃるということで、工房見学をさせていただきました。詳細はこちら☆

経糸は何と3万本\(゜□゜)/!!! 筬の羽に細い経糸が2本通っている繻子羽二重なので15000本×2。

緯糸は4種類の糸を21本撚りあわせたものがつかわれます。柔らかいもの、コシがあるもの、細い糸、太い糸など、糸質の違う糸のあわせ方によって締め込みの固さと弾力を調整するのとのこと。

締め込みの発注が入るのは千秋楽後とのことなので、取組の勝敗によって力士の要望する堅さや弾力などが調整され発注されるているのかもしれません。
「廻しを取った、取られた」といいますが、じつは取組の勝敗を差配する重要なアイテムなのです!!

いただいた締め込みの試し織地♪
締め込みの金の線が、おび弘さんで織られた手織りの証です。


締め込みの金の線は、廻しの巻き方で、股にみえるのか、たれ先にみえるのかが、違ってくるようです。
金の線はみえない場合も多く、じっくりみていないと中々確認できません。

力士のお尻と股に注目していた私は変態だと思われたかも…(>_<)

勝負を差配する締め込み。手織りの証の金の二本線はテレビの相撲中継のほうが確認しやすいように思います。


19年ぶりに前日札止めの満員御礼となった2015年大相撲九月場所軍配

鶴竜が横綱としてはじめの賜杯を手にするのか、怪我をおして出場する照ノ富士が勝利するのか、どちらも応援しておりますが、ドキドキ(+_+)

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