アルプスに囲まれた諏訪湖畔地域は精密機械工業が盛んであることから東洋のスイスといわれます。
精密機械工業が発展したのは、この地域は製糸業で栄えたときの家庭内手工業による下請け制度の
土台があったことにあるそうです。

日本の近代化を支えた製糸業と精密機械工業の街、岡谷。
製糸で隆盛を極めた痕跡が今も街のあちこちに見られ、経済産業省により近代化産業遺産として
15ヶ所が認定されています。

2015年夏の岡谷近代化産業遺産群巡りレポートです♪
ちなみに2014年夏のレポートはこちら↓
丸山タンク~金上繭倉庫~旧岡谷市役所庁舎~旧山一林組 / 岡谷近代化産業遺産群巡り その1
旧林家住宅と製糸家のまとめ/ 岡谷近代化産業遺産群巡り その2

●旧岡谷上水道集水溝●

夫も奥へいくのは尻込みした塩嶺峠の山麓の中にあります。

木が倒れていたり道ならぬ道もあり、まるでインディジョーンズの世界です。

ありました!

岡谷の製糸業の全盛期を支えた上水道の集水溝です。

1927年(昭和2年)に建てられ翌年から給水が開始。1988年(昭和63年)まで岡谷市民の喉を潤し、
製糸業、精密工業の用水としてつかわれました。

山側壁面の隙間から湧き水をとり動力をつかわず傾斜を利用したのだそう。

文化庁の登録有形遺産にも指定されています。

じっとしていると蚊が群がってきてしまうのであまり写真は撮れず…、でも頑張りました~。


そして塩嶺峠でカモシカに出会いました(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)

はじめはイノシシだと思ったのです(^_^;)

でも角がある!

カモシカは鹿の名前がついていますが、シカ科ではなくウシ科。
鹿ではなく牛の仲間なのだそうです。

さらに近づいてみた!

安全な斜面からこちらをじーーーーーーーーーーっとみていました。可愛い(〃∇〃)ラブラブ
森の賢者さまの印象。悩み事を解決してくれそうな眼をしていました。


近代とはいえ産業遺産は今は過去のもの。
旧岡谷上水道集水溝への道はちょっとした冒険でした。

つづきます(^-^)/

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