銀座もとじにて開催中の「人間国宝 玉那覇有公展 ~至高の紅型両面染めの世界~」へ
玉那覇有公先生は沖縄復帰40年の記念すべき年であった2012年、はじめて
銀座もとじにて個展をされました。その時のレポートはこちら☆
その際、ギャラリートークでお客さまと共有できた時間がとても楽しかったとのこと。
何よりも玉那覇先生の作品を着た人を見ることができたことが嬉しかったのだそうです。
それによって実現可能となった、今回の個展のテーマは、「紅型両面染め」です。
玉那覇有公先生と 2年ぶりにお会いすることができました(〃∇〃)
琉球王朝時代の琉装の多くは両面染め。沖縄は暑い土地ですし、琉装は着装の仕方も
本土のきものとは違うものです。単衣で仕立てるものは裏がチラっとみえますが、
ならば、両面染めのほうが好まれるはず。私もいつか欲しい… ←願望です。
表と裏がきっちりあった文様にするには、正確な型置きの技術、そして色挿しが必要となり、
片面染と比べると大変な労力を必要とします。5~6倍の時間がかかるとか。
現在、紅型両面染めをされる作家さんは玉那覇有公先生だけです。
紅型両面染め7点。美術館に納められるような作品ですが、出展された7点は観賞用でなく、
ぜひ人に着て欲しいということで、販売されました。
じっくり見たかったのですが、すでに買い手がついているものは、(羨ましいですね…)
ギャラリートーク後にはササッと下げられてしまい。。。
それでも自然光に近いところで、ガラス越しでなく肉眼で両面染めを見ることができて
嬉しかったです(〃∇〃)
幾何学的な文様と植物の意匠を組み合わせた、かつての紅型にはなかった独自の世界観。
色も、紅型の強烈なカラーとは違って現代的でどことなく透明感があります。
道具はすべて手作り。突き彫りのための道具は傘の骨の先を削ってつくったもの。
突き彫りを受ける台は、島豆腐を乾燥させオイルにつけてつくったルクジュウ。
糊を置くヘラは、レコード盤を割ってつくったもの。
差し刷毛は女性の髪200本でつくられています。
糊引きの筒袋は米軍の落しもののパラシュートの布に先は銃の弾丸です。
紅型の特徴である顔料による色挿しと隈取りについて。
この白味暈しが高度な技がいるとのこと。
玉那覇有公先生の奥さまの道子さんは、城間栄喜先生の1人娘であり栄順先生の妹さん。
幼少の頃より城間家で育った道子さんの色の感性は絶大で、ご子息の有勝先生は、
色のことはお母様の道子さんに、その他のことは有公先生に聞くことになっているのだそう。
米ぬか3、餅米1升の割合。これは化学染料でなく顔料であることから。
色挿しは力によって色がかわるので1人1色を担当したほうがよいとのこと。
色はつかう分だけをつくって、色ごとに摺り込みの筆を用意。筆の大きさは揃える。
玉那覇有公先生が城間家に入られたときには、型紙を彫れる人がいなかったのだそうで
有公先生が0からはじめ、栄喜先生に認められるまでになったとのこと。
毎日デッサンとスケッチを欠かさずしたことによって、自然に生きているものが、
独自性のある文様としてできてくるようになったのだそうです。
もとじオリジナルの生地である、プラチナボーイに染められた帯。
プラチナボーイは発色がよく、白地が底光りするのだそう。
生地が貴重なので練習も失敗もできず緊張するとのこと。
珍しい、藤布に藍型で染められたシーサーのお太鼓柄の帯。
この藤布、古代織産地連絡会の加畑兼四郎氏による丹後藤布でした(ノ゚ο゚)ノ
玉那覇有勝先生と 「きものカンタービレ♪」をみてくださったとのこと。光栄です!
今年の秋には工房見学をさせていただくことになりました~♪
ギャラリートークでは、有公先生の武勇伝?のお話もあり、とても楽しかったです。
玉那覇先生の密度の濃い空間表現の紅型の意匠。着てみたいもののひとつです
いつか…という妄想の世界ですが、着てみたい!と思える作品があるというのは、
とても幸せなことですね。
「きものカンタービレ♪」のFacebookページ
玉那覇有公先生は沖縄復帰40年の記念すべき年であった2012年、はじめて
銀座もとじにて個展をされました。その時のレポートはこちら☆
その際、ギャラリートークでお客さまと共有できた時間がとても楽しかったとのこと。
何よりも玉那覇先生の作品を着た人を見ることができたことが嬉しかったのだそうです。
それによって実現可能となった、今回の個展のテーマは、「紅型両面染め」です。
玉那覇有公先生と 2年ぶりにお会いすることができました(〃∇〃)
琉球王朝時代の琉装の多くは両面染め。沖縄は暑い土地ですし、琉装は着装の仕方も
本土のきものとは違うものです。単衣で仕立てるものは裏がチラっとみえますが、
ならば、両面染めのほうが好まれるはず。私もいつか欲しい… ←願望です。
表と裏がきっちりあった文様にするには、正確な型置きの技術、そして色挿しが必要となり、
片面染と比べると大変な労力を必要とします。5~6倍の時間がかかるとか。
現在、紅型両面染めをされる作家さんは玉那覇有公先生だけです。
紅型両面染め7点。美術館に納められるような作品ですが、出展された7点は観賞用でなく、
ぜひ人に着て欲しいということで、販売されました。
じっくり見たかったのですが、すでに買い手がついているものは、(羨ましいですね…)
ギャラリートーク後にはササッと下げられてしまい。。。
それでも自然光に近いところで、ガラス越しでなく肉眼で両面染めを見ることができて
嬉しかったです(〃∇〃)
幾何学的な文様と植物の意匠を組み合わせた、かつての紅型にはなかった独自の世界観。
色も、紅型の強烈なカラーとは違って現代的でどことなく透明感があります。
道具はすべて手作り。突き彫りのための道具は傘の骨の先を削ってつくったもの。
突き彫りを受ける台は、島豆腐を乾燥させオイルにつけてつくったルクジュウ。
糊を置くヘラは、レコード盤を割ってつくったもの。
差し刷毛は女性の髪200本でつくられています。
糊引きの筒袋は米軍の落しもののパラシュートの布に先は銃の弾丸です。
紅型の特徴である顔料による色挿しと隈取りについて。
この白味暈しが高度な技がいるとのこと。
玉那覇有公先生の奥さまの道子さんは、城間栄喜先生の1人娘であり栄順先生の妹さん。
幼少の頃より城間家で育った道子さんの色の感性は絶大で、ご子息の有勝先生は、
色のことはお母様の道子さんに、その他のことは有公先生に聞くことになっているのだそう。
米ぬか3、餅米1升の割合。これは化学染料でなく顔料であることから。
色挿しは力によって色がかわるので1人1色を担当したほうがよいとのこと。
色はつかう分だけをつくって、色ごとに摺り込みの筆を用意。筆の大きさは揃える。
玉那覇有公先生が城間家に入られたときには、型紙を彫れる人がいなかったのだそうで
有公先生が0からはじめ、栄喜先生に認められるまでになったとのこと。
毎日デッサンとスケッチを欠かさずしたことによって、自然に生きているものが、
独自性のある文様としてできてくるようになったのだそうです。
もとじオリジナルの生地である、プラチナボーイに染められた帯。
プラチナボーイは発色がよく、白地が底光りするのだそう。
生地が貴重なので練習も失敗もできず緊張するとのこと。
珍しい、藤布に藍型で染められたシーサーのお太鼓柄の帯。
この藤布、古代織産地連絡会の加畑兼四郎氏による丹後藤布でした(ノ゚ο゚)ノ
玉那覇有勝先生と 「きものカンタービレ♪」をみてくださったとのこと。光栄です!
今年の秋には工房見学をさせていただくことになりました~♪
ギャラリートークでは、有公先生の武勇伝?のお話もあり、とても楽しかったです。
玉那覇先生の密度の濃い空間表現の紅型の意匠。着てみたいもののひとつです
いつか…という妄想の世界ですが、着てみたい!と思える作品があるというのは、
とても幸せなことですね。
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