早川嘉英先生の蔵工房へ 日本きもの学会産地研修 / 有松絞りを巡る旅 その6 
のつづきです(^-^)/

昨年の京都きもの学で、来春の日本きもの学会の産地研修は有松に決定したとお聞きし、
ならば、かねてから気になっていた「雪花絞り」の工房見学がしたいビックリマークと思っておりました。
今回の産地研修にはなかったので、個人的に張正さんと連絡を取り「きものカンタービレ♪」にて
取材レポさせて欲しいとお願いし、今回実現することができました。
夏前のこの時季は大変お忙しくていらっしゃるのですが、応じてくださいました張正の皆さまに
心より感謝申し上げます。ありがとうございましたm(_ _ )m

有松駅のすぐ近くにある張正さんへサーチ
きもの カンタービレ♪

雪花絞りは、板締め絞りのひとつ。名前の通り、雪の結晶のようです。
きもの カンタービレ♪

昔はお襁褓としてつかわれ(とくに西日本地域)そのイメージが定着しすぎてしまったそうで、
雪花絞りをつくる職人は激減してしまったのだそう。
きもの学会でも「雪花絞りを見にいく」とお話すると「ああ、お襁褓ね」とおっしゃる方が
多かったです。関西の方が多いこともあるのでしょうか、さすがに皆さまよくご存知です(゚ー゚;

ですがそのイメージを知らない世代には、美しい雪の結晶のような文様は新鮮に写り、
近年ビールのCMで女優の壇れいさんが雪花絞りの浴衣をお召しになられ、爆発的な
大ヒットとなりました。

昭和テイスト好みの私にとっては、お宝の山がいっぱいキラキラ
きもの カンタービレ♪

お店の奥にある工房では、お忙しく作業をしていらっしゃいました。
きもの カンタービレ♪

伝統工芸師の鵜飼良彦さん。明治30年創業の張正の3代目ご当主です。
キリッと黙々と作業をされる鵜飼さんは根っからの職人さんでいらっしゃいました。
きもの カンタービレ♪
有松絞りには絹地もたくさんありますが、雪花絞りは常に同じ仕上がりにするのが難しく、
この染めは木綿か綿麻の生地でないとできないのだそうです。
きもの カンタービレ♪
長さ13m幅41cmの木綿の生地にアイロンをかけ屏風畳みにしていきます。
きもの カンタービレ♪
つかう板は4種類。基本のかたちは三角、斜め格子、麻の葉の3つです。
きもの カンタービレ♪
細長い帯状になった生地を文様に合わせて折り畳んでいきます。
きもの カンタービレ♪
アイロンを当てながらキッチリ三角形に折り畳んでいく作業。
雪花絞りの中でも細かく小さく畳んでいくものは鵜飼さんしかできないのだそう。
きもの カンタービレ♪
13mの生地がこんな風になっていきます。
きもの カンタービレ♪
折り畳まれた布を板で締め括ります。
きもの カンタービレ♪
染めの工程も見せていただきました目
きもの カンタービレ♪
染めの工場に入ると吃驚ビックリマークカラフルな雪花絞りが(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
きもの カンタービレ♪
どことなくアフリカンなポップな配色の雪花絞り。ギラギラの太陽のもとで映えそうな配色晴れ
これは雪花絞りに注染を重ねて染められたものなのだそうひらめき電球
きもの カンタービレ♪
これらが前日の日本きもの学会の産地研修にて竹田耕三先生がお話ししていらした
昭和30年代にアフリカへ輸出していた有松絞りの一部なのだそうです\(゜□゜)/
詳しくはこちら
張正さんには貴重な資料としてたくさんの生地が残されていました。
お話をお聞きしたばかりだっただけに、実際に見ることができてとても幸運でしたビックリマーク
きもの カンタービレ♪

つづきます(^-^)/


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