昨日の木村孝先生のセミナーでは、テーマが『行事ときもの』ということもあって、
入学式、卒業式に母親が着ていくきものの装いについての質問が飛び交いました。

きもの生活は無理だし子供がいるのでお稽古事も難しいとおっしゃる方も、機会さえあれば
きものを着たいと思われる方がたくさんいらっしゃるのだなーっと改めて認識いたしました。

東京大学が表明した秋入学への移行学校
東大が移行すれば他大学も追随していきますし、すると大学だけでなく、幼稚園から高校まで
いずれは秋入学になる可能性が高いでしょう。
世界的に多いほうへ時期を揃えるというなら尚更です。

9月が入学式となると、きものの着用時期の基本ルールとしては単衣となります。
残暑厳しいこの9月に単衣のきものでは汗だくになること間違い無しです。
会場となる講堂や体育館に冷房がガンガン効いているとも思えませんし…。
世界に右倣えするよりも、日本の気候風土というものを考えて欲しい(-。-;)

国際化に対応できる人災育成を考えるなら、日本人が日本のことを知り学び実践するというのが
まず必要なことだと思うのですが、ますます日本のナショナルコスチュームであるきもの離れが
進んでしまうような状況をつくりだしてしまう、この流れはどうなのでしょうか。
海外にでてみてからようやく自国の文化を知らないことが国際人として恥ずかしいことだと
認識することになるのでしょうねぇ、きっと…。

日常生活のきものは、9月でも臨機応変に薄物の絽や紗のきものでも良いと思っておりますが、
冠婚葬祭の一環である、入卒式は準礼装の装いが基本。うるさいことをいう方も多そうですし
ますます、きもの離れが進んでしまいそうで怖いです。。。

それに、入学式が9月ということは、卒業式は真夏になるのでしょうか?
これで夏きものの需要が活性化すればいいのですが、着慣れていなければ真夏にきものを
着こなすことは難しいので、まず無理でしょう。
女学生の袴姿も見ることができなくなってしまう可能性が大きいです。
卒業式、謝恩会は人生の節目となる大切な晴の日なのに…。

う~ん、困ったものです。

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衣紋道高倉流『衣文はじめの儀』『許状授与式』『直会(なおらい)の宴』のつづきは帰ってきてから
あげます。この日(28日)の装いについてはこちら 2012年1月29日のブログをご覧くださいませ。

この髪型、失礼ながら変です!っという正直なご感想もいただき、やっぱり(^_^;)?と思いましたが、
今後の教訓にいたしたいと思っております。
自虐的なのかしら、変といわれたらこれも貴重な経験とも思えたりしますね(゚ー゚;
素敵です!という感想もいただきましたー。ありがとうございますm(_ _ )m
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