衣紋道高倉流『平成24年 衣文はじめ』のつづきです。この日の装いについてはこちら

衣文はじめとは、高倉流の1年間の有職故実・衣紋道の興隆発展を祈願しつつ一門の研鑽を
誓願する式典のこと。
高円宮妃久子殿下、典子女王殿下もご臨席され、両殿下による玉串の御奉奠の儀もございました。

祭壇に飾られていたのは、最上段には榊、その下には、鮎の甘露煮、御餅、御酒、鯛の尾頭付き、
塩、メロン、利尻昆布、椎茸、お饅頭の十種。これらは直会の福引にて来場者にお福わけされました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
奉納される玉串。赤い布がついているものは両殿下による御奉奠
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
華やかな会場の様子
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
許状の授与式からはじまります。※これはリハーサルでのお写真
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

●衣文はじめの儀
参列者一同を御祓いしていただく、修祓の儀
御霊を神籬(ひもろぎ)にお迎えする、降神の儀 
※神籬とは神社や神棚以外の場所において祭祀を行う際の神さまをお迎えする依り代のこと
神饌物(みけもの)を神前にお供えする、献饌の儀
1年の事跡をご報告する、詔奏上の儀
榊を神前に捧げる、玉串奉奠の儀
神前から神饌物(みけもの)をお下げする、撤饌の儀
御霊にお還り願う、昇神の儀

●御服はじめ
皇族の七五三のお話(後ほど別記事であげます)
(昨年の秋篠宮家の悠仁さまの着袴の儀のニュースで記憶に新しい方も多いと思います)
なぜ碁盤の上にのってから飛び降りるのか?というお話の中で、
髪をお削ぎするのに、大人の目線の高さになるようにおのせする台が身近なものでは
碁盤だったからというお話も。
祐宮(さちのみや)さま(明治天皇)の深曽木の儀(着袴の儀)の再現がございました。
2011年9月8日のブログ、有職文化研究所での着袴の講義をご参照ください

●記念撮影
2組に分かれて集合写真を撮影いたしました。
私は恐れながらも、高円宮妃久子殿下の真後ろ、典子女王殿下の斜め後に立たせていただきまして
そのおかげで、両殿下の装いを身近でしっかりと目にすることができました目

高円宮妃久子殿下は、十四八重菊の御紋の染め抜き紋が入った梅文様の水色の訪問着に
龍が刺繍された鏡文(だと思うのですが…)の、技法を凝らした切り嵌の帯。
典子女王殿下は、十四八重菊の御紋の染め抜き紋が入った(おそらく三つ紋付)牡丹を基調とした
百花文様の紅梅色の御振袖に華文の豪華な袋帯。御振袖の裾にはふきがしっかりと入っていました。
まず御見掛け出来ないような素晴らしいもので、帯あげ帯〆のあわせかたも貴品溢れる装いラブラブ
眼福でございました。

この撮影、写真はまだ見ておりませんがとってもいい記念になりました。
両殿下の装いをはじめ、ご参列の方々の装いも素晴らしいものなので、楽しみにいたしております。
お許しがでましたら、追加記事でお写真お見せいたしますね。
※許可いただきました。
2012年2月4日のブログをご参照くださいませ。

長くなってしまいますので、●直会(なおらい)の宴は別記事にて。

※宗会頭の仙石先生より、儀式と両陛下へレンズを向けないようにということで、
リハーサル、パーティーでの撮影ときものカンタービレ♪への掲載許可をいただいております。


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