奇跡の災害ボランティア「遠野モデル」を読み返してみる① | WingMakerのブログ

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今回のテ-マは

”奇跡の災害ボランティア「遠野モデル」を読み返してみる①”です。

 

・・・という事で読み返してみました。

 

広域災害成功ケ-ス「遠野モデル」(1) | WingMakerのブログ (ameblo.jp)

 

広域災害成功ケ-ス「遠野モデル」(2) | WingMakerのブログ (ameblo.jp)

 

 

 

今回も前回の石巻モデルと一緒でNPO法人やら諸団体と
ネットワ-ク組織を結成して支援活動を行い、役割分担をして、
広報活動支援して成功した例です。
今回のケ-ス「遠野モデル」では、地元のNPO法事や
環境団体など6団体が遠野まごころネットとして組織化されます。
それは2011年3月28日です。
震災からほんのわずかに結成されています。

 

呼びかけ人の一人、遠野市宮守町の柏木平レイクリゾ-ト社長
の多田一彦に震災翌日、遠野青年会議所の友人から電話が来ます。
「遠野青年会議所で沿岸へ支援物資を運ぼうと考えています。
一緒にやりませんか?」
すぐ快諾した多田さんは翌日、近所の人たちから集めた
毛布や米、カップラ-メンなどをハイエ-スいっぱいに積み込み
被災地、釜石市へ向かいます。
道は亀裂が入り、倒れた樹木がふさぎ、それを取り除きながら
市街地へ。しかし、市街地は瓦礫の山だらけ。横たわった遺体も
あちこちにあり、持ってきた物資をどこにやればいいのかも
見当がつかない。大槌町はもっと被害が大きいと伝えられて
いたのでそこへ向かいます。

 

尋ねた町役場は、すでにそこには無く、町長や多くの職員と
流されていた。高台にある大槌中央公民館に、大槌町災害対策本部が
作られたと聞き、そこに飛び込み、そこには職員が机に向かっています。
「家族の安否がわからない。でも俺は仕事をやらなければならない」
泣きながら仕事をする職員。
そばに瓦礫の中から拾い出したよれよれの紙が一枚。
そこには町内の地図が乱雑に描かれていて、それまでに確認
できた十数か所の避難所が示されていた。

遠野市に戻ってきた多田さんたちは避難場所とそこのリ-ダ-名と
避難者数を調べ、地図を作ると決意します。

 

ひたすら走りつづけ、地図を作っていった

 

ある日、一つの提案が届きます。
遠野から釜石・大槌を結ぶ沿道を、自衛隊など支援者への
お礼と、負けないぞという決意の看板と黄色い旗で埋め尽くそう!

 

それを見ている周囲の方々やらテレビ・マスコミにも
報道される事になる。世界中に情報が発信される。

 

 

やがて遠野市の事務所に電気が通じるとメ-ルで全国に
向けて被災した沿岸部へは遠野市は1時間程度で行ける事を
説明し、不足している物も教えた。
阪神・淡路大震災で誕生した兵庫県神戸市の
「被災地NGO協働センタ-」の村井代表も3月25日遠野入りし、
打ち合わせをします。

 

 

そこで、確認された事は、支援は1、2年では終わりそうに
無い事、持続させるには力を合わせる必要があること、そのための
組織作りが必要な事が話し合われた。

 

現地はどんな物資を必要としているか、それをどう調査するか、
ボランティアへの対応はどうするか、現地に入っている人からの
報告を交えて話し合いがあった

 

 

 

静岡県ボランティア協会の鳥羽茂(53歳)も3月20日に
遠野入りした。
・・・その日、本田敏秋市長を訪ねて「長期戦になるのでボランティアの
宿舎を作りたい。適当な私有地を貸してほしい」と申し入れた。

 

広域災害になった場合、市や県の土地だったら、何とかなるが、もし、
これが私有地ばっかりだったらどうする?・・・
新たな問題ですね~。ここら辺が有事法勉強しとく必要性があるって
事か・・・なるほど。私有地で、しかも持ち主が洪水で流されていた
場合、あるいは地震で行方不明になっている場合、非常時の法令が
無いと私有地には無断で入れない。許可が取れない。
ん~・・・問題だな。

 

遠野社協常務理事、柏木平レイクリゾ-ト代表取締役、市議会議員、
など全員で12人。六畳ほどの部屋にテ-ブル6つを持ち込んで
話あった。しかし、だれもが素人といってもよい状態。
話し合いは段々と核心へと入っていきます。
現地はどんな物資を必要としているか?
それをどう調査するか?
ボランティアの対応をどうするか?

などなど。「食べ物が十分ではないので炊き出しは必要」
「家族を亡くした人たちの心のケアも重要」
アイディアが出てくるたびにNPO法人「遠野エコネット」の千葉
代表が「炊き出し班」「心のケア班」と白板に書いていく。
「物資班」「情報班」「作業班」「法律班」と、どんどん
アイディアが膨らんできます

 

今回は素人同然の方たちがアイディアを出して
組織を作っていく。これって・・・手作り感満載の組織って感じが
します。石巻モデルとは少し違いますね~。

 

軍の方たちの言っていた事は本当だったんですね~。
災害対策本部は災害場所の近くに設置すること。
そうしないと現地の状況がわからず、状況にあった支援が
できない・・・災害者との温度差が違いすぎるからマズイ。
たしかそのようなニュアンスの内容だったと。

農水省であれ、どこであれ、支援するなら対策本部
災害に近い場所に置くなり、災害場所に人を送って
状況を理解してから支援したらいいと思います。