犯罪からのサバイバル⑧ | WingMakerのブログ

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今回のテーマは「犯罪からのサバイバル」です。

 

テロに会った経験をした人達は人間はどうなるのか?

多くの事を学んだと言います。

なぜ誰もテロの可能性に備えて準備をしなかったのだろうと

思っていたと。

 

では、そのテロを経験をした人達から学んで

いざ、テロが起きた場合、どう対処すれば良いのか?

それを考えるシリ-ズ第15弾です。

 

今回は「犯罪からのサバイバル」

この本の中から考えていきたいと思います。

 

今回の本は非常に参考になる本でございます。

実際、起こった事件からどうすればよかったのか?

どうすれば助かったのか?

それを解説付きで教えてくれています。

 

犯罪からのサバイバル―この危機から自分をどう守るか (極限シリーズ) | 柘植 久慶 |本 | 通販 | Amazon

 

〇ケース22

 

平成3年(1991)6月15日午前6時20分頃、静岡県

富士宮市の国道139号バイパスで、24トン積みの

大型トレ-ラ-が乗用車に追突した。トレ-ラ-はその後も暴走を

続け、5台の車両に次から次とぶつかりながら、4キロメ-トル

ほど先で停止し、運転手は緊急逮捕された。この事故でトレ-ラ-

を含む5台が炎上し、3台の乗用車に乗っていた7人が焼死

している。原因は鋼材を満載して下り坂でブレ-キを多用、このため

効かなくなったようだ。

 

ブレ-キが利かないなら利かないで、何故他の車両に迷惑の

かからない場所で、道路の外へトラックを出さなかったのか?

約4キロメ-トルにわたり、国道上を走行していたのである。

畑へでも突っ込めば、何とかなったと思われるのだ。

 

〇ケース23

 

日本からグアム島まで2500キロメ-トルで争う外洋ヨットレース

<トーヨコカップ>は、平成3年(1991)12月26日正午に

神奈川県三浦市小綱代港を出発していた。ところが折からの悪天候に

災いされ、29日から30日にかけて、広島県尾道のマリン・マリン

号が転覆、乗組員8名が死んだり行方不明となった。またもう一艘の

たか号も消息を絶ち、翌年1月25日に1名が救助されたが、他の

6名の死が報告され、結果は悲劇的なもので終わった。

 

 

 

〇問題点

 

①救助いかだは綱を引いて海中に投げると自動的に開くが、

このとき波高が9メートルと高く上下が逆転したという。

神奈川県油臺で救助いかだの実験をした。

波高ゼロの港内で、やはり上下が逆転してしまったのである。

 

②SOSを意味するイーパブ発信装置が、艇長の死により使用

できなかった。

 

③レーダ-を反射する組み立て式の反射板が救命いかだに

積まれていたが、これを使用していなかった。

 

④救命いかだに備えられたのは24時間分の水と食糧

しかなかった点、乗務員各自の準備不足

 

〇経験豊かな乗務員揃いの艇においても、装備している

緊急時の用品について、知識不足だった。

 

〇経験の乏しい乗組員を半分も乗り組ませた、そんな

安易な参加姿勢に呆れる。

 

〇ケース24

 

平成4年(1992年)3月8日愛媛県松山市沖の瀬戸内海で、

タイラギ貝漁をしていた第7正立丸に、水深20メートル

あたりで貝採りをしていた潜水夫から、インタ-フォンを

通じて救助要請があった。船長らが急いで命綱を引き上げたが

途中で切断されており、空気ホースの端に胸の部分から

下のない、潜水服とヘルメットだけが回収できた。潜水夫の

原田一太さん(41)は行方不明になっており、命綱にその

肉片らしいものが付着していた。

 

愛媛県松山市沖のホホジロザメによる死亡事故, および日本におけるサメ被害 (jst.go.jp)

 

 

 

〇どう対処すべきだったか?

 

それに先立つ2月14日、同じ松山市の原田さんの兄が、やはり

タイラギ貝漁のさなか、体長5、6メートルのサメに襲われ、

ヘルメットを噛まれている。

そのとき兄さんの方は冷静に動きを停止したため、サメは人間と

思わずに襲うのを止め、立ち去ったのであった。

だが、原田一太さんの場合、パニック状態に陥ったようである。

「早くあがてくれ」と要請し、脱出しようとした矢先に胸から

下をガブリと喰いつかれたに違いない。

 

〇サメには大きな特徴が幾つかあり、そのあたりを熟知しておく

必要があろう。

 

①血の臭いをかなり遠方から嗅ぎつけることができる点だ。指の

小さな切り傷があっても、サメが集まってくると言われている。

 

②全身に痛みを感じる痛点がなく、鈍感なために致命傷を負うまで

攻撃を続けてくる。

 

③本来は臆病な生き物であり、直ちに攻撃をかけることをせず、

必ず相手の周囲をぐるり一周し、それから行動を開始する習性が

ある。

 

④その臆病さに関係しているが、自分より体長のある相手に

対しては殆どの場合に射撃をかけてこない。このためある地方の

海女は白い布を流して、それで海中に潜る伝統を有している。

 

海中でサメと戦うには、強力な水中銃と信頼性の高い避難所を

用意していない限り、全く戦える可能性は低い。